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side_juri
｢えぇー！？お前ら付き合ってんの？！？！｣
北斗とAからの突然のカミングアウトに驚きを隠せなかった。
まじか…
北斗とはガキの頃からずっと一緒だったけど、隠し事をされたことは初めての事だ。
素直に驚いたし、正直…内緒にされてたことに少しショックを受けた。
そんな俺の気持ちも知らないで、北斗はすました顔で片付けを続ける。
｢初耳なんだけど｣
北斗｢初めて言ったからね｣
｢いやいやなんで言ってくんなかったの？俺たち親友だよな？？｣
北斗｢普通に考えて、お前に言うわけないでしょ｣
｢どうしてよ｣
なんか、そっけないな…
そんな北斗はAの方を向き、真面目な顔で語りだした。
北斗｢いいか、A。こいつは…樹は、女遊びがひどい、ひどすぎる。幼なじみの俺だからよく知ってる。｣
｢ちょいちょい｣
北斗｢樹、とりあえず黙ってて｣
｢…｣
北斗｢一週間ごとに違う女性と付き合ってる、しかも別れ方もひどい…｣
北斗は真面目な顔で目の前にいる…しかも親友の俺をディスり始めた。
まぁ、北斗の気持ちもわからなくもない。
俺の今までの恋愛を1番近くで見てきたんだからな…そりゃ、警戒して当然だ。
しかも、俺の知る限りではあるけど、Aは北斗にとって初めて好きになった相手だ。
きっとすごく、大切にしているんだろうな。
でも、だからこそ…誤解は解いておきたい。
｢待て待て、そこまで言うか？さすがに北斗の彼女に手は出さないぜ？？｣
A｢私も樹を好きにはならないよ｣
｢え…｣
俺は得意のおちゃらけた感じで言った。
それに対して、Aは至って真面目な声だった。
Aもきっと、北斗に心配をかけたくないんだろう。
俺も、
2人の関係は壊したくない。
北斗｢…まぁ、そうだよな…｣
と、北斗はあまり納得のいかない顔をして作り笑いを浮かべた。
どうやら俺はまだ、北斗にとって信頼するに足りないらしい。
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年10月1日 22時
