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63* くノ一の心得 ページ15

カララ……


「お邪魔しまぁす……神楽ちゃーん!」



今日は真選組でお仕事らしく、朝から何処かへ出かけて行ってしまった。

何処へ行くのかと聞けば、男のロマンだと言われた。
手に大きなカブトムシを持っていた。



「神楽ちゃん、いないの〜?
おかしい、誰も居ないなんて……」



今日は総悟が相手をしてくれなかった為前々からずっと遊びたいと思っていた神楽を訪ねに来た。

……のだが、生憎万事屋も全員いないようで、ローファーを脱いで床に上がれば、ギシリと寂しい音がした。



「ええ…熱いし、誰もいないし……、」



ひゅ、



その時、何か上の方から風をきって飛んで来た。
それを払い落とせば、それはクナイだった。

瞬間、上から大きなものが落ちて来て目の前に立ちはだかる。



「今のを払うなんて、やるじゃないメス豚」


「め、メス豚ぁ? ……って、え、」


「銀さん達なら、カブト狩りに行ったわよ」


「ええええ!!?」



薄紫色の髪に赤いメガネ。
色っぽい泣きぼくろに、特徴的な服装。

――猿飛あやめ。

その人物を、彼女は知っていた。



「その反応じゃ……私のことを知ってるようね」


「も、もちろん! 銀ちゃんから聞いて、」


「―…銀"ちゃん"…? アンタ銀さんとどんな関係よ…」


「ひいい…!」



チャキ、と腰に差していた短剣を首元に当てられる。冷たい。

――そうだ、この人は、銀さんの事が大好きだった。





「何だ、アンタ男いたのね。勘違いして悪かったわね」


「全然大丈夫! それより、さっちゃんは何でここに?」


「銀さんが疲れて帰ってくるのを癒してあげようと待ってただけよ。当然じゃない」



事情を説明して、家主の居ないここ万事屋で二人くつろぐ。
さっちゃんが何気にとんでもないことを口走ったようだが、気にしない事にする。



「それに…今度の日曜日夏祭りがあるじゃない?
ほら、アンタ達も行くんでしょ。
その時に隙を狙って銀さんに襲われ、」


「さっちゃん、下ネタは無しで進もう。
…ていうか、夏祭りなんて知らなかったんだけど!」


「あら意外ね? なら誘っちゃえば?
どうせあっちも乳繰り合いたいに決まって、」


「だから下ネタやめて!!」



――夏祭り……。

総悟の、着物を見れるのかぁ。

誘ってみようかな。


いつのまにか、外は暗くなっていた。

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- うぇ!? なんですかこの作品!…………神じゃないですか!! 作者様神ですか!? この神作品を作ってくださって有難うございます!いつまででも更新待ってます! (2018年10月3日 19時) (レス) id: 6ebd955238 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井(プロフ) - 主人公とキャラの駆け引きがとっても自分のタイプです!これからも応援しています! (2018年4月3日 22時) (レス) id: 2e9a8055ee (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - これからも頑張ってください! (2018年2月10日 12時) (レス) id: 5460fa1ff4 (このIDを非表示/違反報告)
さらんりちぇ(プロフ) - 総悟大好きなので、すごく面白いです!これからも更新がんばってください! (2018年1月31日 20時) (レス) id: f4f18cc943 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - 沖田くんオチですか。…沖田くんオチって意外と人気あるんですよねコレが。こんな駄作者な私でも100hitも行けるくらい。沖田くんはやっぱ最高だった。続き待ってます。と言っても最後のセリフは完全に襲う気マンマンだけど。 (2018年1月8日 6時) (レス) id: 2ca11f0d25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おそらまめ | 作成日時:2017年10月29日 20時

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