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-----kn side-----

最近シャオロンがあまりにも過保護で近付けないから、不安で不安で仕方がなくってつい聞いてしまった。

自分の意思なんて無視したかの様に、勢いだけで口から次々と出てきた言葉。

案の定困惑してしまったAに謝る。


『急でびっくりしたけど、大丈夫。』

そう言ったAの表情にはもう困惑の色は無くて、安心する。



さて…会話も一段落した所で、何をしようかと考える。

はずだった。



『シッマはさ、私の事好き?』

そんな唐突な発言に、俺の思考は完全にショートした。



kn「えっ」

『ふと気になっちゃった。』

なんて、首を傾げながら笑うA。

その笑顔にどういう返事をしたら正解なのかが分からずに、ただ口をパクパクさせるしかできなかった。


『シッマ? 大丈夫?』

餌を目前にした金魚化した俺に手を振りながらそう問いかけてくる。

答えられる訳無いやろぉ…

大体、自覚無しっちゅう事やんな。この質問するっちゅう事は。




「好きだ」と言ったら今後どうなる。

成功したら犬から戻れる。けど、失敗したら部屋に居づらくなるし、最悪俺は犬から戻れんくなる。


「好きやない」って言ったら?

勿論やろうけど一生このままなんやろうな。犬から戻ったシャオロンに煽られるまでが一本のルートなんやろうな。



いや、好きだとは言っても。

別にそれは恋愛感情以外も含むやろ。普通。



・・・って、それやと逃げてるみたいやけどな。

もうあと少しで一ヶ月が経とうとしているというのに。

まだ犬のままで。



今こそが告白する絶好のチャンスやったと思う。


でも、漢コネシマはこういう時に限ってひよってしまうのだ。



kn「好き…やで? 嫌いな奴とこんな長く同じ部屋には居られんわ…」



恋愛の色を隠して。


友達だよと言うように。


俺はそう一言言った。



『ありがと。私もシッマの事好きだよ!』



そう言う笑顔のAには、微笑み返す事しかできなかった。

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設定タグ:○○の主役は我々だ! , wrwrd! , コネシマ,シャオロン   
作品ジャンル:恋愛
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にゃんす(プロフ) - 苺の風さん» コメの通知って滅多に来ないので何かと思ったら予想外の内容に笑ってしまいましたw 今学校の方が忙しくて作業ができなくて放置してしまってますが、もう少ししたら更新再開するつもりなので、あと少しお待ちください!コメントありがとうございます! (2018年10月12日 18時) (レス) id: 5e19280e9c (このIDを非表示/違反報告)
苺の風 - 「そこで、終わるんや無いわー!!」と、スマホ投げつけてしまいそうになりました。 (2018年10月12日 7時) (レス) id: 90e2a8bc54 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんす(プロフ) - 侑己さん» 狂犬組良きですよね!!! そんな嬉しいお言葉、頂いちゃってもよろしいのかしら…と思ってしまうくらい嬉しいです! 体の心配まで…!私は元気です!なのでバンバン執筆作業しますね!頑張ります!!! (2018年8月2日 23時) (レス) id: 472d2d3dda (このIDを非表示/違反報告)
侑己(プロフ) - 狂犬組が大好きなのでこの小説が読めてとても嬉しいです!!!!体に気をつけて更新頑張って下さい!!!!! (2018年8月2日 22時) (レス) id: 8ab33c6196 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんす(プロフ) - 侑己さん» ああああ!コメントめっちゃ嬉しいです!!!しかも嬉しいお言葉まで!ありがとうございます!!!更新頑張ります!!!!!(久々のコメントにテンションが上がってうるさくてすみません…w) (2018年8月2日 22時) (レス) id: 472d2d3dda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんす | 作成日時:2018年7月26日 3時

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