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名指しで言い出した。
「半年前は一緒だったし大丈夫だろ？」
へらりと言ってのけた。
「俺だって一緒だったじゃん」
「ニノは居座っただけだろ。
俺だって最初は一緒だったし」
ニノと雅紀は負けじと意見する。
確かに拾って来た当初、潤同様に雅紀も暫く智の部屋で過ごした。
ニノは勝手に居座っていたのだが……
それでも捲し立てるように２人で言うと
「しゃあねぇなぁ、もう」
とふわりと笑って承諾する。
各々部屋割りをして希望通りの部屋にお邪魔する事になった。
そしてその日の夕方ベッドマットと肌布団やタオルケットが部屋に届けられるよう手配された。
私物は安全が確認されてから取りに行く事になった。
それ以上に痛いのは食堂の封鎖だ。
一刻も早く復活して欲しいとスタッフ一同切に願っている。
着の身着のままで各部屋に移動して各部屋での過ごし方などを話す。
クイーン部屋もまたしかり。
生憎、ベッドマットは夕方にしか届かない。
が、今仕事に備えて寝たい。
現状使えるのはクイーンサイズのベッドとソファーだ。
「ベッドに２人寝れるだろ？
ソファーに１人。
俺、ラグでいい……てか最近ラグで寝てるからさ。
これ気持ちいいの」
と部屋の主が恐ろしいことを言ってのけ、早々に実践すべく寝そべるライオンを抱き締めてふわふわのラグに横になった。
「お休み〜」
止める間もなく夢の世界にダイブした。
「相変わらず寝つきの良さは天下一品だな」
「マジでここで寝れるんだ」
「それより益々リビングがサファリになってる」
記憶にある以上に特大ぬいぐるみが増えている。
どうやら雅紀と話したように買い物について行く度に増やしたようだ。
と言う事は……
３人は寝室に飛び込む。
「……２人寝れないし」
「移動させるか」
寝室は水族館だった。
ベッドの上をサメとイルカとジンベイザメとクジラが占拠している。
「潤、何処で寝る？」
「俺、ソファーでいいよ。
２人ベッド使って」
「いいの？」
「いいよ」
「じゃ、お言葉に甘えてニノちゃん寝るよ」
「ごめんね、潤」
部屋の主は別としてナイトをソファーに寝かせる訳にもいかない。
潤はこの中で一番下っ端だから。
肌布団を手にソファーに横になる。
視線を下げると気持ち良さそうにライオンにしがみついて眠るあどけない寝顔があった。
広い部屋は落ち着かないとすっかりサファリパークと化した部屋。
智なら上に乗れそうな超特大のゾウもある。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。なんか設定が暗くて重いのが多いですね……なのにどシリアスになりきらない文章力のなさが申し訳ないです。トホホです。それでもめげずに書いて行きたいと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。励まされ頑張れます。 (2021年2月12日 17時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 終わってしまった。今回のお話も前回のお話同様…頭の中で構成図を組立ててそれを頭に叩き込みながら拝読させてもらいました(笑)皆…重く辛い過去を持ちつつも苦しみを分け合い支え合う姿に心を奪われています。とても素敵なお話をありがとうございました。 (2021年2月12日 15時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - あいさん ありがとうございます。お返事が遅くなり大変申し訳ないです。コロナに振り回されて小説書くだけでコメントまで手が回りませんでした。いつ終わるのか……外に出れない皆様のささやかな時間潰しが出来ればと頑張ります。 (2020年4月3日 14時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんばんわ、楽しく読ませてもらってます(^o^)これからも楽しみにしてます☆ (2020年3月20日 20時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年3月19日 20時
