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反応や仕草や表情は可愛いのにセリフは可愛くない。
「ドラマならもうちょっと可愛く反応してよ」
「俺はそんなドラマやった事ないし可愛い女優さんじゃねぇわ。
おまえより年上のおっさんだよ！」
「そう？
俺にはあなた以上の相手役はないよ」
あ、黙った。
また赤くなった？
あなたには恥ずかしいセリフだろうけど、俺にはドラマや映画で言い慣れたセリフだ。
しかも相手役はあなただから幾らだって言えるんだよ。
俺の頭の中には、あなたに言いたかった名セリフが山程ある。
ちゃんと答えてよ。
「なんでそんな恥ずかしい事がすらすら言えんだよ、俺なんかに」
「あなただからだろ。
何年掛かってあなたを落としたと思ってんの？
あんな持久戦なんて初めてやったよ。
そんくらい俺の想いは大きいの。
ちゃんと受け止めてよ」
「頑張ってんじゃん………俺なりに」
そうだね。
あなたなりにね。
地味だけど。
俺だから。
俺だけにわかる、あなたの想い。
あなたがこの腕の中にいると言う事実。
抱き締める腕を持ちながら俺に大人しく抱き締められるあなた。
そう慣れさせて来たけど。
事ある毎に肩を抱き寄せ、腰を抱き、頬を寄せ、腕を組ませ……最初はテレてたけど慣れたね。
今では当たり前のように横にいて全てを受け入れてくれるあなたが愛おしい。
「愛してる」
叫びたい程、溢れそうな想いをぐっと抑えて耳元で囁きにかえる。
ふるりと体を震わせ
「知ってる」
「あなたは？」
「………」
言葉にするのが苦手なのは知ってるけど、たまには聞きたいっては俺の我が儘？
「……ねぇ」
末っ子全開で甘えてやる。
あなたが末っ子のお願いに弱いの知ってる。
狡いとわかってる駆け引きに少しドキドキしながら様子を見る。
どうする？
持久戦は得意だよ、特にあなたに対しては。
……なんて構えていると急に腕を振りほどかれて驚いていたら振り向いたあなたは俺に……
……キスをした。
キスの後から腕が俺の後頭部に回る。
触れた唇が熱い。
その唇が動いた。
「愛してる」
脳天直撃……俺の理性は完全に崩壊した。
辛うじてあなたを抱き上げ寝室に飛び込んだ。
文句はないから俺は飛んだ理性を手繰り寄せる事はせず、あなたに甘えた。
………残念な事に理性崩壊した後の記憶も飛んだ。
「コーヒー飲む？」
「ん、飲む」
ソファーに転がるあなたに声を掛ける。
小さく返って来たからテーブルにコーヒーを置いてあなたを起こす。
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» 初めまして＆コメントありがとうございます！…もう嬉しすぎます。青子さんのお話もお気に入り入れて何度も読み返させて頂いてます。そんな方からのコメント嬉しすぎます。拙いお話にお付き合いありがとうございます。しかもタニス・リーファンだなんて…頑張れます！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 今回のラスト、まさかまさかでした。この先があったら、なかなか怖い事になりそう…などと妄想しております。蒼羽さんの作品をこれからも楽しみにしております。モンスターの太郎ちゃん、一郎君兄弟、楽しみにしております。最後にタニス・リーのファンです。 (2021年11月26日 16時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。蒼羽さんのお話は全部読ませていただいております。毎日の更新本当にありがとうございます。 (2021年11月26日 15時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月26日 0時
