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なんで？なんで？なんで？
俺が悪いんだろ？
そう言ったじゃん。
俺が優柔不断だから悪いんだって。
俺がいつまでも待たせるから悪いんだって。
俺がいつまでも甘えてるから悪いんだって。
そう言ったよね？
忘れようとして記憶の片隅に追いやったけど思い出せるよ。
涙を浮かべながら俺を睨み付ける２人の顔を………
そんな顔をさせるくらい俺は２人に甘えて傷付けてたんだって……その時に気付いたんだ。
なのに……何故？
椅子の上に正座して俺に頭を下げてるの？
「なんで？
なんで２人が謝るの？
俺が悪かったんだろ？
そう言ったじゃん……」
「そう……言ったよね、俺ら。
でも時が経ち大人になって考えたら俺ら智くんに無理言ってたなって気付いたんだ」
「うん。
２人で好きって勝手に言ってさ。
２人共と付き合って最終的にどちらかに決めて欲しいなんて無茶苦茶だよね。
そんな無茶言って……なかなか決めてくれないって自分らの物差しで文句言った」
「２人同時って事で３人でつるむようになって……
俺と雅紀はライバルから同士に変わった。
そしてなかなか答えをくれない智くんにヤキモキしながら２人で慰め合い……挙句に文句まで言うようになってた」
「慰め合ってる間に大ちゃんより翔ちゃんの方が気になって……
自分がおかしいってわかってるのに、答えをくれない大ちゃんのせいだって……思うようになってた」
当時の心境なんだろう。
２人で交互に話す。
俺が言われたのは………
『いつまでも答えてくれない大ちゃんをもう待ってるの疲れたよ。
俺、翔ちゃんと付き合うから。
もう俺らの事、考えなくていいからね』
『そういう事。
もう智くんに振り回されるの疲れたんだ。
悪いけど……雅紀の言う通り、俺は雅紀と付き合うから……智くんは勝手にしていいよ』
『大ちゃんが悪いんだよ』
『智くんが悪いんだ』
………だった。
振り回したつもりはないけど答えを出さない俺の事、２人はそう感じてたんだってショックだった。
タイプの違う２人だったから……どっちかなんて選べなかった。
その結果…………そんな風に思われたんだって。
選べない俺が悪いって思うしかなかった。
例え……どちらかを切り捨てる事ができないくらい大切に想ってたとしても………
受け入れるしかなかった。
傷付けたのは………俺だから。
悪いのは………俺だから。
「大ちゃんは決め切れなかっただけなんだよね」
まぁくん……相葉くんが柔らかな声で尋ねてきた。
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» 初めまして＆コメントありがとうございます！…もう嬉しすぎます。青子さんのお話もお気に入り入れて何度も読み返させて頂いてます。そんな方からのコメント嬉しすぎます。拙いお話にお付き合いありがとうございます。しかもタニス・リーファンだなんて…頑張れます！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 今回のラスト、まさかまさかでした。この先があったら、なかなか怖い事になりそう…などと妄想しております。蒼羽さんの作品をこれからも楽しみにしております。モンスターの太郎ちゃん、一郎君兄弟、楽しみにしております。最後にタニス・リーのファンです。 (2021年11月26日 16時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。蒼羽さんのお話は全部読ませていただいております。毎日の更新本当にありがとうございます。 (2021年11月26日 15時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月26日 0時
