執事やってますが女です【U/S/S/S】

違和感 ページ46

Aside



「本日はありがとうございました。取引先の一つとしてこれからもご贔屓くださいね」



目を細めて微笑みながらエントランスの外まで見送ってくれた初老の執事さんに頭を下げながら、坂田様と一緒に帰りの車に乗り込んだ。

あ、運転するのは私じゃなくて専属の運転手さんです。

なので必然的に私は坂田様と一緒に後ろの方の座席に座ることになる。

別にそれはいつも通りだからいいんだけれど……。


坂田様の様子が、昼食の時までとは違った。

いつもだったら「ご飯美味しかったなぁ！」とか「久しぶりに会食とか疲れたわ〜」とか喋りかけてくるのだけれど、今日はそれがなかった。

なんというか、素っ気ないというか、元気がないというか、不自然というか、いつもとは様子が違う感じ。

そんな坂田様を見るのは初めてだったので、少し驚きながらもそれを悟られないようにじっと時折揺れる車に身を任せていた。

何が原因かは分からないけれど、こういう時はそっとしておくのが一番だろう。

なんて思いながら窓に掛けれられたカーテンの隙間から見える景色を見つめていた。


そんな私を坂田様がじっと見つめていたとも知らずに。



――――――――――――――



久しぶりの更新なのに短くてすみません……。


どうでもいいけど坂センの某カマキリの危機の曲聴きながらこれ書いてたんだけど私みたいな勇者いる？？？((

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