となりの相楽さん【銀魂】

その１４ ページ37

ﾄﾞｫｵﾝｯ！！


――瞬間、銀時達はすぐさま時限爆弾を持って部屋から襖を蹴って飛び出る。それに動揺する真選組。


隊士「なっ、何やってんだ、止めろォォォォ！！」


銀時「止めるならコレ止めてくれェェェ！！爆弾処理班とかさ、なんかいるだろオイ！！」


隊士「おわァァァ、爆弾持ってんぞコイツ！！」


銀時「ちょ、待てオイィィ！！」


銀時は急いで爆弾を真選組の方に手渡そうとするが、隊士達は即座にそこから逃げ出す。

一体何故対テロ用特殊部隊と呼ばれてるのか小一時間問い詰めたいが、それはさておき。


そんな事を言っている間に残り時間はわずか6秒を切った。

さあどうする銀時。頑張れ銀時、ファンは君の事を応援しているかは定かではないがとりあえず最後まで諦めずにやり遂げるんだ。


銀時「オイィィそこは応援してくれよ、嬉しくねーんだよナレーションの奴に応援されても！！」


新八「誰と会話してるんですかアンタ！それより銀さん、窓、窓！！」


銀時「無理、もう死ぬ！！」



新八が人一人通れるくらいの窓を指すが、銀時は届かないと首を振る。

そんな情けない声を聞いて誰もが絶望感に浸った、その時だった。



…あの男が、動いたのは。



「…これは、やむを得ないかもでござるな…



…銀時、ちょっと手荒な真似させてもらうぜ」



銀時「へっ、お前なんで木刀抜いて…待て待て待て！！まだ心の準備がッ、」


「飛べない侍はただの侍だァァァ！！！」


銀時「あがあァァァッ！！！」


銀時が喋り終わる前に、覚醒したAはゲスい笑みを浮かべながら思いっきり銀時を自慢の三節棍で窓までぶっ飛ばす。


ガッシャーン、とけたたましい音が響く中、銀時はなんとか宙で平静を保つと、



銀時「ふんぐっ！！」



力いっぱい、爆弾を上に投げた。



ﾄﾞｫｵｵﾝｯ！！



するとそれに続けて鳴り響くのは爆発音。なんとかギリギリ処理には成功したようだ。

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