TIME.77 ページ28
わんちゃんと別れた僕はお土産を落とさないよう抱えながら阿笠博士の家に行くと少年探偵団の皆が笑顔で出迎えてくれた。
「出流おせーぞ!何処行ってたんだよ!」
「えへへ、ちょっとね…」
「大方犬にでも触って来たのでしょ、左手に僅かな毛が付着してるしそれに貴方少し犬臭いわよ」
慌てて手を確認してみたら確かにあの白いわんちゃんの毛が着いてたしちょっと犬独特の似合いがした、灰原さんちょっとしたことで気づくなんて凄いなぁ、僕も負けてられないな!
洗面台の所で手を洗い皆の所へ戻った。
「お待たせ、今日はね皆にお土産を持ってきたんだ!」
「お土産ですか!ということは旅行に行ってたのですね!」
「へぇ〜どこ行ってきたんだ?」
「京都に二泊二日の旅行に行ってきました〜」
両腕に通したお土産の袋を皆に見せるように上げテーブルの上に乗せた。
「出流くん京都に行ってきたんだ〜いいなぁ」
「お土産ってなんだ?うな重か?」
「元太くんさすがにうな重はないんじゃぁ…」
目をキラキラさせる元太くんに光彦君がツッコミを入れるけど僕にはそんなやりとりはお見通しさ!
「そんなこともあろうかと…パッパカパッパパーン!うな重ひつまぶしセット〜」
「おぉ〜!?うな重じゃねぇか、オメェ気がきくな!!」
「へぇ〜お土産にうな重なんてあるんだぁ」
あれ?僕のドラ○も○の物真似はスルーですか…とりあえずお土産にうな重は成功したみたい。
「皆にはね〜歩美ちゃんは恋愛成就の御守り、光彦君は招福でコナン君と灰原さんには魔除けの御守りで博士は健康長寿の御守りとそれぞれに八ツ橋を持ってきたよ」
「なぁ何で俺と灰原は魔除けなんだ?」
「コナン君はよく事件とか凄い頻度で巻き込まれてるから、この御守りで事件に遭遇しても怪我しないかなって…」
「(はは…事件に遭遇する前提じゃねぇか…)」
「灰原さんはコナン君より必要かなってなんとなく思っただけ」
コナン君が呆れた顔をしてるけど僕の勘は結構当たるんだよ?コナン君は事件の他に何か大きな事に巻き込まれてる気がするし灰原さんは何か嫌なものと関わってる気がしてなら無いから。
「…この魔除けで私まで退けられたらたまったもんじゃないわね」
「おい灰原!」
「ふっ…冗談よ、この御守りありがたく貰っておくわ」
私まで?いったいなんのことだろう?気になることもあるけど触れないでおこう、とにかく皆?に喜んでもらえて良かった。
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時