TIME.74 ページ25
着物に着替え寛いでいたらパパがあと少ししたら大浴場に入ろうと言われた。
「露天風呂は後で入るの?」
「露天は夜ご飯食べた後でも入ろうか」
「うん!」
パパは大きい鞄からタオルと着替えを出して手提げに見えないように入れた。
「ちょっと混んできてるね」
「本格的に混む前に出ようね」
「はーい」
脱衣場で服を脱いでいると思わずパパの割れた腹筋に見とれてしまった。
「これが数々の女の人を魅了してきた魅惑の腹筋か…」
「お前はどこでそれを覚えてきてるんだ」
「昼にやるよくわからないドラマ」
「はぁ…今度そのドラマをチェックしないとな…」
だって筋肉が凄いんだもん、鍛えられた筋肉に人間離れした腕力…まるでゴリラの様だ、周りの人もパパの筋肉に釘付けにされてる。
「(僕も何時か大きくなったらパパみたいになるのかな?)」
「いつまで人の体見てるんだ、早く入るぞ」
「はーい」
大浴場は人が多いけどそれも気にならないくらい広く一面がガラス張りの窓には夕暮れで赤く染まった街並みが見渡せる。
「パパ外綺麗だよ!」
「コラッ駆け出さない!」
パパに頭を押さえられ洗い場に連行され体を洗いやっとの思いで湯船に浸かった。
「アチッ」
「熱いか?」
「少し熱い…」
温泉のお湯が少し熱かったから少しずつ入った。
底が少し深かったのでパパの膝に座ったらちょうど良かったけどこの分パパと密着してるけど別に親子だから気にしない。
「パパ機嫌良いね〜」
「それは出流と一緒に居るからな〜」
パパが機嫌よく僕を抱き寄せる、おぉ…パパの腹筋硬いなぁ。
「僕大きくなったらパパみたいな腹筋になれるかな?」
「鍛えたら成れるけど俺は出流に腹筋出来てほしくないなぁ」
「だーめ!僕はパパみたいな人(公安)になるから鍛えるの!」
「出流お前ってやつは〜!」
パパは上機嫌で僕の頭をグリグリと撫でる、そんなに嬉しかったのかな?なら僕は頑張ってパパの様な公安警察に成らなきゃ!ゴリラは勘弁だけど…
「パパ」
「うん?」
「ありがと」
頭を胸元にグリグリ擦り付けパパにより甘えた、パパは身体は硬いけど温かくて落ち着くから好き、それに生きてるのを実感できるからより大好きなんだ。
「出流の為なら何だってするさ」
「パパ大好き」
「俺も出流が大好きだぞ」
パパに大好きと言ってもらえたから身体だけじゃなく心もぽかぽかになった、温泉って良いところだね!
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時