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「花ちゃんはどこで凍らされて、
何を伝えようとしたんだろう」
ダイイングメッセージを残してまで伝えたかったことは、何だったんだろう。
────────────
「三毛…」
『完全なる偽名ですね』
「本名は分からずじまい。
これを書いたのは本人だと確認されました。
該当する捜索願は見つからないし、身元不明のまま送検されるみたいです」
送検って、犯人はまだ見つかっていないのに？
『え、犯人は？』
「家主の佐藤正一。
被疑者死亡で送検」
『ちょっと待ってくださいよ。
あの部屋は一度誰かに開けられているんですよ？
佐藤さんが犯人な訳がない』
亡くなった後の佐藤さんが、扉を開けることなんて出来ないんだから。
神倉さんは気まずそうに少し目を逸らす。
「毛利さんに伝えて資料も送りました」
「無かったことにしたんじゃないかな〜」
『…は？』
「被害者は身寄りもない様子で死にたがっていた。
家主の親族は事件を早く終わらせたがってる。
警察は重大事件が目白押し。
見なかったことにすれば三方丸く収まる、と」
『丸く収まるって…』
──── そんなの、
正義でも何でもないじゃないか。
「待ってください。
助けてっていう彼女の言葉は、
──── 生きてる時も助けられずに
死んでからも見なかったことにするんですか？」
私たちの間に沈黙が走った。
分かってる、
私たちじゃ力不足なことくらい。
だけど目の前に助けを求めている人がいるのに。
「すみません、
所長に吠えても仕方ないですよね」
「やれるだけのことはやったよ」
所長はそう告げると静かにラボを去っていった。
──── 悔しい。
何も出来ない自分が…ただ、悔しい。
『正義って、なんなの』
ミコトとメガネくん、二人の視線が私に注がれる。
『被害者が頼れるのはもう私たちしかいないのに。
なのになんで…、なんで諦めなきゃいけないの。
目の前にある事実から目を逸らさなきゃいけないの？』
「A…、」
『おかしいよ、こんなの絶対おかしい』
私は、絶対諦めたくない。
──── 諦めて、たまるか。
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あんず。 - 総コードじゃなくて、水の硬度じゃないですか？あと、亜州酸じゃなくて、亜硝酸だと思います。貯水地に含まれる成分なので (2018年1月28日 17時) (
レス) id: 7a53a4dd7e (このIDを非表示/違反報告)
杠(プロフ) - 今、アンナチュラルにどマりしているところ、の小説は嬉しいです！と少し気になったのです美澄ミコトではなく、三澄ミコトだと思います！！これからも楽しみにしています！！ (2018年1月28日 10時) (レス) id: 7c452d0c7b (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - ポメさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです（；_；）これからもよろしくお願いします！ (2018年1月25日 21時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - 若菜さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！この先も頑張りますのでぜひ楽しんで読んでください！！ (2018年1月25日 21時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
ポメ - すごい文才だなぁ。凄いなぁ。面白いです∧∧ (2018年1月24日 0時) (レス) id: 4385b4fd2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年1月20日 0時
