一枚のチケット ページ19
WZ「マネヒョン、ちょっとお願いがあって」
MN「？どうした」
WZ「今度のコンサートのチケット一枚欲しいんです」
MN「家族の分はもう用意してるけど」
WZ「いや、家族じゃなくて…」
振動で音楽が伝わるんだと知ると、どうしても俺らを見て欲しいと思ってしまった。
上手く行く自信なんてないけど、時間だってもう残されてない。悩むことすらできない。
MN「…分かった取っておくよ」
WZ「っ出来れば機材の近くにして欲しいんです、ちゃんと音が響く場所で」
不思議そうに首を傾げたけれど、マネヒョンは何も聞いてこなかった。
最近の俺がどこかおかしい、と噂になってることは知っている。
この前なんてスンチョリヒョンから「どうした？！熱でもあるのか！」なんて聞かれたから。( 普通に失礼、何だと思ってるんだ俺を )
MN「なんだこれ、」
そんなマネヒョンの声が聞こえて振り向くと俺のカバンを覗いては手を伸ばしていて、慌てて立ち上がった。
WZ「っいや、それはっ」
MN「…手話の本？手話なんて覚えてるのか？」
ばかばかしいとは思う、だけどどうしても彼女との距離がこれで近くなれば、なんて。
慌ててマネヒョンの手から取り返すと急いでカバンに入れ直した。
彼女のことを堂々とメンバーに言えるほどおめでたい頭じゃない。
最近出会ったばかりで名前も知らない上に、作業室まで連れてきた、なんて口が裂けても言えない。
.
.
.
HS「誰かにチケットあげるの？」
WZ「っえ、なんで知って、」
HS「これマネヒョンから渡しといてって頼まれたから、ウジは作業室に閉じこもってるからって」
レコーディング室に入ってきたホシはそう言ってチケットが入った封筒を机に置いた。
キョロキョロと封筒と俺を何度も見回してくる。
WZ「…なんだよ」
HS「だってただでさえチケット貰うことなんて少ないウジが貰ってるんだよ？しかも一枚で、怪しーい」
WZ「うるせえさっさとレコーディング始めるぞ」
HS「でた！都合悪くなるとすぐそう言う」
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koro39(プロフ) - 続きが読みたいです..！ (2022年2月22日 19時) (
レス) @page22 id: 3d70232f0d (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 久しぶりにこのお話を読みに来たら完結となっていてとても驚きました。もうおしまいなのでしょうか？このお話楽しみにしていたので、、、、 (2019年6月30日 14時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - なむさん» コメントありがとうございます！そうなんですね（ ; ; ）そう言っていただけで嬉しいかぎりです！もし失礼なことがあればすみません（ ; ; ）これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2019年2月1日 18時) (レス) id: 68bb58c651 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - なんかよく分かんないけど新しい感じの女さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉…（ ; ; ）これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2019年2月1日 18時) (レス) id: 68bb58c651 (このIDを非表示/違反報告)
なむ - わたし耳聞こえないんですけど、なんか凄く親近感が湧いて更新が楽しみです！ (2019年1月28日 1時) (レス) id: 4983707158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2019年1月25日 19時
