ミンギュの恋煩い ページ39
( ホシ )
何日か前からソファーに横たわる大きな物体。
ずっと占領しているから俺もスングァニもビリヤード台に腰を掛けるのが定位置になりそう。
大きな体を丸めてうつ伏せになるように寝そべっている奴に近付くと思いっきり無防備な背中を叩いた。
HS「いい加減ウジウジするのやめろよ」
MG「…ヒョン、もうヌナ不足で限界なんです」
HS「ヌナ不足って…まだ一回しか会ってねえだろ」
MG「分かってますけど…あーあ、なんで俺の女なんて言ったんだろう。
絶対引かれた。
穴があったら入りたい…、いやむしろそのまま落ちて死にたい」
HS「……ダメだこいつ、完全にイカれてる」
あれだけ女の子に囲まれて遊び回っていたミンギュがもうかれこれ二日もこの部屋から出ていない。
いやむしろ、ソファーから動いていない。
携帯が鳴る度に慌てて画面を見るくせにAヌナじゃないと分かると、ため息をついてすぐ画面を伏せるの繰り返し。
最近全く相手にされていないミンギュのたくさんいる彼女たちが可哀想に思えてくる。
SG「ヒョンの彼女たちが連絡つかないってここに殺到してるんですよ。
早く連絡して来ないでって言ってくださいよ」
MG「スングァニが言ってよ」
SG「ミンギュヒョンは恋煩いで傷心中ですって？」
MG「いいよ、どうせ別れるから」
HS「…クソだな」
一人飽きたらまた一人、ミンギュは今までそうしてきたけど今回は本当に全員を失いかねないだろう。
Aヌナがいい人なのは分かるけど、ミンギュの何をそこまで夢中にしているのかは全く理解できない。
SC「あー疲れた」
顔から溢れ出る疲労感に同情する。
SG「ヒョン、おかえりなさい」
SC「やっと帰ったよ本当。
十歳くらい老けた気分」
スンチョリヒョンは横目でミンギュを見るとゆっくり近づいて横たわる大きな体の上に座った。
うっ、という声がミンギュから漏れる。
MG「…く、苦しいですヒョン」
SC「誰かさんの彼女達のお陰でヒョンはもうクタクタですよ」
スンチョリヒョンの話によると帰るように促したヒョンがミンギュを出せだの、たくさん現れた彼女たちの存在に気付いたそれぞれの怒りが爆発したらしい。
逆にあそこまで派手に遊んでおいて今までバレてなかったなんて、ミンギュを逆に尊敬する。
HS「スンチョリヒョン、どうにかしてくださいよ」
SC「…そうだな」
スンチョリヒョンは未だに動かないミンギュにため息をついた。
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くま - めちゃくちゃ面白いです、超楽しみにしてます！！！ (2018年6月3日 21時) (
レス) id: 5637657b9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - りおさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）これからも頑張ります！！ (2018年6月3日 18時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - コメント失礼します！話の雰囲気好きすぎます！！更新頑張ってください！ファイティン！！ (2018年6月2日 0時) (レス) id: 52ba374a9e (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - イチさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉、、これからもがんばります！ (2018年5月24日 8時) (レス) id: 2d039b8cab (このIDを非表示/違反報告)
イチ(プロフ) - callcallacllの世界観を壊さずにすんなり話に入っていけて、とても面白かったです！更新楽しみに待ってます(*^o^*) (2018年5月21日 16時) (レス) id: 783077e291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2018年5月19日 15時
