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「翔くんすげーよ！
みーんな、ものの見事に騙されたもんな」
「えっとぉ・・・そのことなんだけどね」
「ん？」
なんだか言いにくそうに翔くんが俺を見る。
「どうした？」
「実はさ・・・潤くんは全部知ってた」
「はっ？」
俺がキョトンとしていると、翔くんは衝撃の告白。
「あのね、松屋食堂でまたバイトさせてもらうことになったその初日にバレちゃったんだよね・・・」
え？
えぇっ？
「ええぇぇぇーーーーーっ！？」
ってことは潤はずっと前から全部知ってたってこと！？
「どうしてっ！」
「ホントは記憶喪失なんて嘘だよね？智は騙せても俺は騙されないよって言われて・・・」
「マジか・・・」
潤・・・鋭過ぎる。
「どうして潤は見破ったんだ！？」
「それがね・・・俺としてはボロを出したつもりはなかったんだけどぉ・・・すぐに俺の嘘に気付いたみたいで・・・。
智くんを見ている俺の目を見てたらすぐ分かったかなんとか言ってた・・・」
「アイツの洞察力、すげーな・・・」
俺は全然気付かなかったのに！
「だから観念して全部話したんだ」
「そうなんだ・・・」
「潤くん、最初は呆れてたけど、でも最後は俺に協力してやるって言ってくれて・・・」
「潤が？」
翔くんは大きく頷き続ける。
「その代わり一つ条件を出されたよ」
「条件？」
「ヨリを戻せるよう協力はするけど、もしも智くんにその気がなかったら、その時はキッパリ諦めてほしいって」
「え・・・」
「もう二度と智くんとは会わないでほしいって言われたんだ。
だから正直、今ホッとしてる」
だからさっきあんなに緊張してたのか・・・。
「アイツがそんなことをねぇ・・・」
「きっと智くんのことが心配なんだよ」
「まあ、確かに昔から俺に対して口うるさくてお節介なところはあったけどさ・・・」
「これはあくまで俺の勘だけど、潤くんて本当は・・・」
そこで翔くんは口を噤み何やら考え込む。
「ん？どうした？」
「いや・・・何でもない」
翔くんはぎこちなく笑い、俺を優しく抱きしめた。
「智くんのことは・・・」
「えっ？俺が何だって？」
耳元で囁く翔くんの声が聞き取れなくて、思わず聞き返す。
すると彼は抱きしめる腕に力を込めて言った。
「・・・『渡さない』って言っただけだよ」
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花咲*(プロフ) - なつさん^_^大好きなお話また、読み返して萌を頂いてます。このお話も大好き。 (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 7a9a23c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - まったりやさん» まったりやさん、こんばんは！レスが遅くなってスミマセン！！しばらくツクを開いておりませんでした(-_-;)ゴメンナサイ。さてさて。なんとか完結しましたが、最後はあの方たちも再登場でドタバタでした（笑）楽しんでもらえたのなら良かった♪最後までありがとう！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
まったりや(プロフ) - なつさん、完結＆後日談、ありがとうございます。レジェンド御一行に再開できてお礼も伝えられて良かった良かった。リアルの雑音（？）もある中ですが、なつさんの描く物語には癒やしと楽しさがまさに泉の如く溢れていますね。でもなつさん、無理はしないでくださいね。 (2020年2月27日 13時) (レス) id: 4ac657099e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - じゅーくろーさん» じゅーくろーさん、こんばんは！こちらこそ最後までお付き合いありがとうございました！潤くんには少しかわいそうな展開でしたが、今は心から二人を祝福してくれているでしょう。やっぱり山はハッピーエンドじゃないと！！ (2020年2月19日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 葉子さん» 葉子さん、こんばんは！やっとやっと完結！最後までお付き合いありがとうございました♪なんとかハッピーエンド。山はやっぱりこうでなくちゃ！！過去作品も読んで下さってありがとうございます。今度感想教えて下さいね☆ (2020年2月19日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2019年11月14日 0時
