3 ページ4
『二人は知り合いなの？』
『はい！』
ね、と聞くように俺を見てくるA。
……しかし、俺には一つ問題があった。
『私たち、お付き合してるんです！』
ヘラっと笑うAだが、神威の眉はピクリと動く。そして小首を傾げ、俺の方へ目線を向けた。
『あれ？
ソウゴさっき、彼女いないって言ってなかったっけ？』
『え……？』
神威の発言に、Aは息を飲む。不安げな目で見つめられ、耐えきれなくなった俺は彼女から視線を逸らした。
それが逆効果になり、彼女は目を忙しなく動かし始める。
『えっと……よく分かんないんだけど、二人は付き合ってるんだよね？』
神威は失笑を漏らしながら俺たちを交互に見つめ、指をさす。だが、俺がそれに対して何かを言う前に、神威の妹にまたもや遮られてしまう
『付き合ってるに決まってるネ！
なにウソ言ってんだヨ、オイ』
初対面のくせに俺を睨みつけて、舌打ちを漏らす。なんだこのクソガキはと腹が立ったが、Aが悲しそうに唇を噛んでいるのが視界に映った。
腕は力無く俺の肩からぶら下がっており、何故だか動かない。彼女の頭一つ、この手で撫でることが出来なかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 496人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美空 - 完結おめでとうございます！とても素敵な作品でした！これからも楽しみにしてます！ (2017年8月29日 2時) (
レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ジュリさん» 最高ですか！！ ありがとうございます！ とっても嬉しいです！ あんまりイチャコラを書かなかった作品ですが、ジュリさんがそう言ってくださったのなら良いです！ 閲覧とコメントありがとうございました (2017年8月19日 11時) (レス) id: 677c22d7bd (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます！ 淡々とした夏休みの小さな暇潰しにでもなってくださったら嬉しいです( ´ ∀｀) 新作の沖田は甘々ですが、こちらでは書かなかった甘い沖田を書いているので閲覧よろしくお願いします！！ (2017年8月19日 11時) (レス) id: 677c22d7bd (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - あぁ最高です！ (2017年8月18日 13時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 凄く良かったです！夢中で読みました！新作も読ませていただきます！！！ (2017年8月17日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時：2017年7月25日 11時
