奇病。【TWICE】

Third story〜MOMO〜 ページ11

※What is love? の時のモモちゃんを想像してください！(語彙力)
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17年間の中で恋という類には全く縁のなかった私が、初めて恋をした。

恋の相手は、幼馴染のA。

体が強い方ではない私のことをいつも気遣って、そばにいてくれた。

怪我をした時には優しく医務室まで付き添ってくれた。

風邪で熱を出した時は必ずお見舞いに来てくれた。

そんなAの優しさに、いつのまにか恋をしていた。

高校でも相変わらず地味な私。

眼鏡のままだし、伸ばしたい髪もボブヘアーのまま。

早く変わりたい。そう思っていた。

そんな中、私が好きな時間がある。

それは、文芸部の部室から眺めるグラウンド。

Aが走っている姿が見える。

Aは陸上部で、男子リレーのアンカーを務めている。

人一倍足が速くて、50メートル走は6秒台だという。

そんなAが好きだ。

でも、内気な私は告白なんてできない。

眺めるだけで満足する日々。でも、やっぱりちょっと物足りない。

そんな毎日が続いていた。

明日は話せたらいいな、だなんて思いながら……


次の日、いつものように起きると、視界が極端に狭くなっていた。

目隠しでもされているのか＿そう思いながら鏡の前に立ってみると、右目に薔薇の花が咲いていた。

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