＊恋文5通め 1枚目〔紫〕 ページ5
「本気で言ってるの！」
珍しく大声なんかあげるもんやから
膝に乗っかってたチーがびくんと跳ねて床に降りた。
「あっ！、、ごめんちーちゃん」
「デッカイ声出すからや」
毛を逆立てて興奮しとるちー。
それを申し訳なさそうに見つめて今度はしゅんとするもんやから、
ちーには申し訳ないけど
落ち着くまでしばらく寝室に入っててもらうことにする。
＿＿ﾆｬｰ
「お前ちょっとここおって」
…ﾊﾟﾀﾝ
「…いいの？」
「しゃーないやんけ」
寝室にちーが入ってこないように躾てたから
俺の行動に驚いてる一人と一匹。
チーの奴、爪研ぎよるからえらいことになんねんけど…こうでもせんと話進まへんやろ？
「…で？なんて？」
静かになったリビング。
断捨離したから物も少ない。
唯一残ってるダイニングテーブルに、こっち向いて肩に力入れたまま俯く奴と、
体は横を向けたままテーブルに肘をついて向かい合う俺。
「…だから、」
「…」
「少しは自覚してって言ってるの」
こいつがこない強めに物申してくるのなんて
初めてちゃう？
「こんな状態、続けてくつもり？」
「そんなオーバーな」
「真面目に聞いてよっ」
出会ってから今まで
こいつが必要以上に俺の事に口を出してきた事はほとんどなかった。
俺の考えややり方があるって知ってくれてたし、
野心や叶えたい夢があるって事理解してくれてたって思うし、
俺の仕事の世界の事も、よくわかろうとしてくれてた。
だからそこ
あれこれ言わないようにしてくれてるんや…って思ってた。
「もう限界…」
「…」
「ずっと言いたかったの。我慢してた」
意を決したみたいにあげた顔は、見たことない程眉間に皺が寄ってて、…こんな顔させてたんやなぁ…て、申し訳なく思った。
「…すまんな」
「…」
「何が言いたいんか、わからんでもないけど、」
「…」
「せやけど、俺には今が一番大事で…今やらなあかん事やって思うから、」
「…」
わかってくれ
そう願いながら、姿勢を正して頭を下げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruru - 青さんが素敵すぎて…！さてさて次！読みに行きます！ (2020年3月9日 0時) (
レス) id: f9edaffe54 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ＳＣＣＳさん» お返事遅れてごめんなさい(T-T)ありがとうございます！！6通目の彼女には、私の中でのモデルさんがいるのですが、さて、誰だかわかるかなー？？？(▼ω▼) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
ＳＣＣＳ(プロフ) - 3通目の彼女、めっちゃ可愛かったー！男目線で読んじゃったわ。6通目も切なくていいねー！言うと思ったら、めっちゃブサイク！不器用な感じ切なくてキュンとしました！ (2019年7月6日 2時) (レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葡萄さん» うひょ!!!!!!葡萄さん、身に余るお言葉...葡萄さんに褒められると天にも昇る程嬉しいよ！どうもありがとう!それにしても、私が架け橋を作るのと、葡萄さんが遭遇するのとじゃ、明らかに後者の方が早かろうwww (2019年2月26日 14時) (レス) id: 5d604581ae (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - ココさん、前からコメントしたかったんだけど6話目すごいよかったよ！携帯のcmにもできそう。そっちの業界にチャレンジしてみては？！そんで業界への架け橋をつくり私に丸山を紹介してください。ではさよなら〜〜 (2019年2月23日 14時) (レス) id: 6313c329a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ココナッツ
| 作成日時：2018年2月28日 23時
