-3- ページ14
門外顧問、ボンゴレであってボンゴレでないもの。
平常時はボンゴレの部外者であるが、非常時においてはボスに次ぐ権限を発動でき、またボス後継者の決定権の半分を持つ。
それ故、ボンゴレの実質No.2とも言える。
「な!? 父さんがNo.2!?」
そして門外顧問は後継者選びにおいてボスと対等の決定権を持ってる。
つまりボンゴレリングの半分であるハーフボンゴレリングを後継者に授けられる権限だ。
「ボンゴレリングの半分って……」
「言わなかったか? お前たちが持ってるハーフボンゴレリングはそれだけではただのカケラにすぎねーんだ。ついとなる2つが揃って初めて後継者の証であるボンゴレリングになるんだぞ」
「それでこんな変な形なんだ」
つまり2つ揃わなければ後継者にはなれないということだ。
「ボスと門外顧問が別々の後継者を選ぶなんて滅多にあることじゃないけどな」
9代目からの勅命には9代目の死炎印があったため、間違いなく本物の勅命であることが確認された。
家光がその勅命をかいつまんで読み上げる。
「――そこで皆が納得するボンゴレ公認の決闘をここに開始する――つまりこういうこった、同じ種類のリングを持つ者同士の1対1のガチンコ
「同じリングを持つ者同士のガチンコ
「ああ、あとは指示を待てと書いてある」
「「お待たせしました」」
場が一度落ち着いたかと思えば、また別の者がその場に首を突っ込む。
「今回のリング争奪戦では我々が
「我々は9代目直属のチェルベッロ機関の者です」
「リング争奪戦において、我々の決定は9代目の決定だと思ってください」
「9代目はこれがファミリー全体を納得させるためのギリギリの措置だと仰っています」
「異存はありませんか? XANXUS様」
名前を呼ばれたXANXUSはただ一瞬だけチラリとチェルベッロを見る。
それだけで2人のチェルベッロはコクリと頷いて礼の言葉を述べた。
不服そうなのは門外顧問である家光だった。
59人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うがつ | 作成日時:2022年9月22日 23時