【REBORN!】調整役とやらに選ばれました (ページ42)

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跳ね馬ページ42

「調子に乗って買いすぎた」

どうして特売というのはこうも財布の紐が緩くなるのか。１人だから食材は買いこまないが、日用品はついまとめて買ってしまう。

「わわっ」

「おっと、危なかったな」

「ありがとうございます」

転びそうになったAをスマートに助けたのは金髪の男性。跳ね馬ディーノだった。

「家はどこなんだ？送っていくぜ」

「いえ、そこまで親切にしてもらうわけには……」

「おいおい。俺たちが目を離した隙にボスがナンパしてるぜ」

「ちげぇよ！」

「あははっ。でも本当に大丈夫です。近いですし」

「近いならすぐに終わるな」

にぱっと笑うディーノに負け、お言葉に甘えさせていただきます、と言ってAは荷物を持ってもらうことにした。

「お名前お伺いしてもいいですか？」

「ディーノだ」

「ディーノさんですね。私は下風Aです。Aでいいですよ」

そんなふうに自己紹介を済ませる。

大人数がぞろぞろ歩くのも変なので、今Aの周りにはディーノとロマーリオだけである。ロマーリオは２人から数歩引いて歩いているため、自然とAの話し相手はディーノになる。

「家ここです。初対面なのに親切にありがとうございました」

「おう、どういたしまして！じゃあまたどこかでな、A！」

手を振るディーノに手を振り返す。ロマーリオもぺこりと一礼して２人は去っていった。

「カッコよかったなぁ……」

そんなことを思いながら買ったものを整理し始めた。