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『あっ…、えっ…と…お、おかえり…早かったね…』
焦りのせいで上手く言葉が出ない
天｢？早いって……そうでもないよ？3時間ほどは経ってると思う。｣
そんな！？？？
私の心の声は出てたらしく、
天｢あはは笑ちゃんと時間確認しなきゃだよ｣
彼は笑っているけど、私にはどうしても純粋に笑っているように見えない。
『あの…あ、ごめんね！部屋に入るよね！私も鯖さんの部屋に戻るよ！』
逃げようとした。
でも現実となるとそうはいかない。
天｢ある意味やましいものだったけど、なんか変にゾワゾワしたなって。何？｣
彼は笑いながら私に聞いてくる。
『えっと…いや……な、なんでも…な…｢なんでもないよね？勝手に入ったでしょ。まぁ…絶対入らないでって言ってなかった僕も悪いけどね。｣
先程の笑顔が嘘のように真面目な顔になる。
天｢お仕置ってことで。いいよね？｣
部屋に連れ込まれた私は殺されるのかと心臓バクバクしている。
天｢で、何を見たの？普通のものでは無いでしょ。｣
彼はニコニコしながら聞いてくる
『えっと…あ、あはは…』
触れてはいけないことだということは私にも分かる。
どうにかして逃げなきゃ…
彼が何かに気を取られているうちに逃げ出すしかない……
必死に考えていたが何も無い部屋では気を引くものもなく
天｢どうせ、アルバムでしょ？勝手に見てたみたいだし。｣
『！！』
バレていないと思ったがバレていたらしい。
天｢あははwなんでバレてるんだって顔をしてるね？本の向きが上下逆だよ？｣
前の私を恨むしかない。
ちゃんと確認してれば…
天｢上下逆じゃなかったら分からなかったやw｣
ニコニコと言う彼を今は怖く感じて
私はドアに向かって走り出す。
天｢ちょっと。逃げないでよ。｣
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作者名：鯖 | 作成日時：2021年11月28日 18時
