白色ジャスミン (ページ13)

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私を捨ててほしかったページ13

ーみんなには伝えてないよね?

「もちろん。でもすぐにみんなに知れ渡りました。多分最初で最後ですよ。しげに胸ぐらつかまれて“どういうことや”ってキレられたのは。濵ちゃんには“そこまでしてくれるのはうれしいけどAがいなくなることは望んでない。”って泣かれましたね。でも私の決意は変わらなくて、退所届を持ってジャニーさんと話に行きました。」

ージャニーさんはなんと言ってた?

「“どうしてそこまでするの？メンバーとは言え赤の他人と言われてしまえばそこまでの相手なのに。”って。でも私からしたらたった10年間とはいえずっと私に居場所を作り続けてくれたお兄ちゃん、弟という感じが強すぎてあの人らが幸せになるなら私はなんだってできるなと思ったんですよね。だからこそ、私を捨ててほしかった。なんだろ、いい人ぶりたいんじゃなくて、本気でそう思ってました。」

ーメンバーは退所届を持って行ったこと知らないよね?

「最終的には知ってたけど言いませんでしたね。私が社長室入っていくところを横山くんが見てて。それで淳太くんと照史くんに連絡してくれたらしくて。私がジャニーさんに一方的に退所届押し付けて外に出たら照史くんが社長室に乗り込んで“今渡されたもん貸せ！”って怒鳴って奪い取ったらビリッビリに破いてそのまま淳太くんと照史くんに連れられてホテルに帰りましたね。」

ー待ち伏せてたんだ。

「はい。帰った後は“辞めさせてくれ。”“辞めるな。”の言い合いですよ。決着は付かなかったですね。」

ーでも最終的に8人でデビューすることになったよね。どういう心境の変化があったの?

「照史くんに“もう崇裕の涙は見たくないねん。やから崇裕を泣かせないためにも戻ってきてくれ。”って言われて。どこかで一緒の活動はしたかったんですよね。でも1回辞めると言ってるから戻るに戻れなかった。結局は私の頑固なところが出てたんだと思います。それを照史くんも分かってるから私が“しゃーないな”って言って戻れるように理由付けしてくれて。それで私が頷いた瞬間に照史くんが淳太くんに向かって“淳太くん！ジャニーさんに電話や！8人でデビューするぞ！”って叫んで慌てて淳太くんが電話してくれるって感じでした。」