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『はいっ！』
「え、めっちゃ気前ええやん」
ベンチに座ってコンビニで買ったアイスを渡す。
青い葉っぱの匂いのする春の終わり。
夏の始まり。
慰められるのが気に入らないのか
借りを作るのが嫌なのか
隣の幼馴染はなかなか手を出さない
『だって疲れた時は糖分でしょ！早くしないと溶けちゃうよおー？』
「ちょ、やめろって、つくって！アホか！…しかもまたサイダー！？……はぁ〜」
強引にアイスを口元に持っていくと
呆れつつも最終的には"ありがとう"って
少し眉を下げて照れ笑いする君。
駅で廉の後ろ姿を見つけた時
いつもの猫背が余計に猫背に見えて、少し気になった。
だから、弱音を吐いてくれたことが嬉しかった。
毎日会えなくなったけど
私達は、今までと同じなんだって嬉しかった。
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『私もね、もうすぐ正念場なの！』
「そうなん？コンクール？」
『うん。結果残せたら、留学出来るかも。』
「えっっマジで！？！？」
『っていっても、第二志望のことなんだけどね〜』
「いやいやいや！やとしても凄いやん！！
はー、まじか、すげえな。……やばっっ」
廉は落ち込んでいたはずなのに、私の朗報にウキウキと笑って夜空を見上げている。
……すっごい喜んでくれるじゃん
やっぱり、好き。廉のこういう所。
やっぱり、廉は大好きな友達。
「あははっ、まだ決まってないよ？
でもさ、もし決まったら…」
『…？』
「れんのこと置いてっちゃうからね〜」
『…は？』
「あっという間に夢叶えて、とおーーい存在になっちゃうから！アイスなんて気安く一緒に食べられる存在じゃなくなっちゃうからね〜〜」
ニヤリと覗き込むと
『っ、いやいや、お前留学くらいでなんやねん！
んなもん、俺かてすぐレギュラーなって……
地区代表も選ばれて……まあお前なんかすぐ抜かしたるわ！！』
廉のやる気が復活した。
「……ふふふっ、じゃあまた明日から頑張ろーね」
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前を向いてる廉は特に好き。
キラキラしていて
私も頑張ろうって思うから。
こんなこと言ったらバカにされるから
本人には言わないけどね。
廉は昔からずっと、私の大切な友達。
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それからの金曜日は
廉まだ?
Aあと二駅!
『今週、どうだった？』
「ぼちぼちやな〜、てかさ、」
金曜日の公園は、私達のお決まりの時間になった。
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ayuha(プロフ) - のりさん» こちらこそありがとうございます(^^)続編も是非読んで下さいね♪ (2020年6月14日 21時) (
レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - お返事ありがとうございます。更新楽しみにしてました。こちらもありがとうございます。 (2020年6月7日 23時) (レス) id: b83e04c731 (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - のりさん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^^*)感情移入して頂けるなんてすごく光栄です！引き続きお楽しみ頂けるようがんばります(・ω・´) (2020年6月7日 21時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - はるまきさん» と、いうことでまた再会出来ました♪やっと抜け出せてたー！(途中、どうしても甘が書きたくて魅惑の〜、に逃げました笑)マスク、しんどいですよね( ´Д`)日常が恋しいです… (2020年6月7日 21時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 初めまして。タイトルに惹かれ一気に読ませていただきました。感情移入して涙が出ちゃいました。お互いに思い七年後に偶然にも会うなんて。どんなお話になるのか更新楽しみにしています。 (2020年6月7日 6時) (レス) id: b83e04c731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayuha
| 作成日時：2020年5月28日 2時
