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Lucky Clover<8> ページ18

▽side



「コウキ、だれだった……?」



入ってきたのがコウキだと思っているゆうやは
そのまま話し続ける。



「ごめん……。迷惑かけて。みんなにも…」

「……コウキなら、買い出しに行ったよ」

「え………」



俺だと気づくと、ゆうやは布団を被り
背を向ける。
ベッドサイドに腰掛けて
布団の上から身体を撫でるけれど
頑なに俺を見ようとしない。



「……ゆうや」

「かえって……」

「倒れたって聞いて……」

「大丈夫だから……。かえって」

「……この前は、酷いこと言った。ごめん…」



小刻みに震えているのが布団越しでもわかる。
そっと布団を退けると、泣いて鼻を真っ赤にした
ゆうやと目が合った。



「ごめんな」

「あ、……ぃや…っ」



両手をシーツに縫い付けて顔を近づけて行く。
首を振って抵抗するゆうやを押さえつけて
強引に唇を奪うと身体の力が抜けたのがわかった。



「……ゆうや?」

「また、あの時みたいに無理やり抱くの…?」



あの時って……大阪で再会した、とき……?
瞳には今にも溢れ落ちそうな涙。
なに、言ってんの…。



「……そんなこと、しない。お前が嫌なことは
しないよ?」




覆い被さっていた身体を起こして髪の毛を撫でると、ゆうやは顔をくしゃくしゃにして
ぎゅっと抱きついてきた。



「怖かった…?ごめんな」

「ごめ……っ、おれ……!」

「何にもしないから……」

「ん……、ぅん……」

「身体、しんどい?痛いところは?」

「あたまいたい、の……」



子供みたいにしゃくり上げて泣くから
落ち着くまでずっと抱きしめていた。
退所して、たった5ヶ月。
ものすごいスピードで走り続けているゆうや。
心の整理がついていないことだって
当然あるはずなのに、それを全否定して
傷つけた俺はサイテーだ。



「…ごめんな」

「…………………」

「ゆうや…?」




返事がないと思ったら寝てる……。
起こさないようにそっとベッドに寝かせて
額にキスを落とした。




.

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りお(プロフ) - ○○さん» いつもありがとうございます(^^)。おかげさまで完結することができました!その後のお話もぼちぼち書いていきますので、また遊びに来てください(^^)。ありがとうございます! (2021年3月20日 15時) (レス) id: c93f364402 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ハルノマボロシ完結お疲れ様でした!今回のお話は読みながら時々ウルっときちゃいました。ラブ甘と切なさともどかしさが次話への楽しみを倍増させてますね(^^) りおさん凄いです!! (2021年3月20日 9時) (レス) id: e95240eb5e (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - ○○さん» ありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです!!今のお話も終わりに近づいてきましたが、もう少しお付き合いいただけると幸いです(^^) (2021年2月16日 22時) (レス) id: ff25befd3c (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - ネコさん» ありがとうございます(^^)。物語も終わりに近づいてきました。もう少しだけお付き合いくださいね(^^) (2021年2月16日 21時) (レス) id: ff25befd3c (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - こんにちは(^^) 今回のお話は切なくて泣けちゃいます。りおさんのお話は飽きないんですよねぇ。。どの作品にもラブ甘が満載で嬉しい!忙しい中更新ありがとうございます。続きも楽しみにしています(^^) (2021年2月16日 9時) (レス) id: e95240eb5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りお | 作成日時:2020年11月11日 4時

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