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挨拶は自然に
浮所先輩と同じように
呪文のように何度も何度も自分に言い聞かせる
今日、朝練の終わりに先輩が「がんばれ」って言ってくれた。
その応援にこたえたいと思う。
だから、ちゃんと、風雅君に挨拶する。
いつもと同じ下駄箱、いつもと同じ廊下のはずなのに、ものすごくドキドキして、今までとは違う景色に見える。
教室の扉を開ければ、もう既に風雅君は座っている。
覚悟を決めて、自然に、挨拶
「風雅君、おはよう。」
風「……」
やっぱり、無視か。
先輩も1回の効力は小さいって言ってたし、継続は力なりって言ってたし
風「おはよ…」
小さい声でぼそっと聞こえる。
挨拶してくれた。
うれしい。
舞い上がっていると、風雅君に睨まれる。
風「気色悪い。いちいち反応すんなや。」
「ごめんなさい。」
毎朝、こう言われるんだろうか。
メンタル持つだろうか。
とりあえず、風雅君を振り向かせる大作戦初日は成功?した。
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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します!これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません!次の更新楽しみにしてます! (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:田中 | 作成日時:2019年9月6日 22時