恋と愛と依存【轟焦凍】 (ページ9)

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家事を済ませ時計を見るともうすぐ２０時を回ろうとしていた。

特に散らかっていなかったし部屋の掃除もすぐに終わった。
夜ご飯も作ったし、掃除で汚れていたかもしれないのでお風呂も済ませた。

あとはショートさんが帰ってくるのを待つだけ、かな。

リビングのソファに座り髪の毛を乾かしていると
少し眠たくなってきてしまう。

ウトウトしながらショートさんを待つ。

…なんだか、暖かい。
そう思って目を開けると目の前にはショートさんの顔がある。

途端に頭が冴えた私はショートさんの抱きかかえられていることに気づく。

「お、起こしちまったか。」

『あ、あの、私寝ちゃってて…ご飯温め直しますね！』

「あぁ、分かった。じゃあ、俺は風呂に入ってくるな。」

『あ、あの…』

抱きかかえたまま、頭にハテナが浮かんでいるショートさん。

『お、降ろしてください…』

「忘れてた。」

やっと下ろしてもらいキッチンに料理を温め直しに行く。

お、お姫様抱っこ…重かったかな。
人生で初めてのお姫様抱っこに困惑している頭を思い切り振り
キッチンに向かう。

料理をお皿に盛りつけていると、ふわふわと石鹸のいい香りがしタイミングよくショートさんがお風呂から出てくる。

『もうすぐできますけど、髪の毛先に乾かしますか？』

「いや、いつも特に乾かさねえ。」

『じゃあ、運んじゃいますね』

ご飯を机に運ぶと私が座るのを確認してから
いただきます。と手を合わせる。

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