恋と愛と依存【轟焦凍】 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:23,574 hit

１０ページ11

.

『ショートさん、おはようございます。』

「あぁ、おはようA」

『朝食、できてます』

「分かった。」

ショートさんは朝に弱いみたいだ。
半分開いてない目を擦りながら洗面所の方へ行くショートさんを横目に作ってあった朝ごはんを温め、テーブルに運ぶ。

顔を洗ってもまだ目が覚めてないショートさんは椅子に座るとカクンカクンしながら箸を持つ。

朝ご飯を一緒に食べ終わり、食器を洗う。

「それが終わったら、出かける準備をしてきな。」

言われた通り、食器を洗い終わり出かけられる服に着替える。
リビングに向かうとテレビを見ているショートさんがこちらを向く。

「悪りぃ。これ被ってくれるか？」

そう渡されたのは真っ黒なキャップだった。
ショートさんは有名人、なんだもんね。

渡されたキャップを深々と被る。

「よし、行くか。」

テレビの電源を切り、立ち上がると鞄を持って玄関に歩いていく。
その後ろをついていく。

着いたのは、少し大きめのショッピングモール。

『なに買われるんですか？』

「Aの服とかだ」

『えっ？わたしのですか？』

「あんな小さなバックで出てきたんだ。充分にはないだろう。」

そして歩き回っていろんな服を買ってもらってしまった。

「腹減ったな。何か食うか。何が食べたい？」

『そういえば、ショートさんの好きな食べ物ってなんですか？』

「温かくない蕎麦」

『じゃあ、お蕎麦が食べたいです！』

そうして２人は蕎麦屋に入り少し遅めのお昼ご飯を食べた。

.