名探偵の兄は秘密主義part3

97話 　 本当は ページ10

あのあと気付いたらベッドに居た。

色々と考え事してたから無意識にやってたんだね

無意識ってすごい

「兄貴!!!」

『へ？新一君？』

ちょ、人の部屋入るときはノックしようね？
やっぱり反抗期？それとも

「やっと気付いた」

『俺のこと嫌い？』

…
……
………

やっちまっったあああああああ!!!!!!!

声に出てたよね？今！
え、え、とりあえず誤魔化そう！

『えっと、なにか用でもあった？』

必殺！何事もなかったかのように振る舞う！

「俺が…」

うっ、駄目か？

「兄貴のこと嫌いなわけないだろおおおおお!!!」

『ちょっと待って新一君！嬉しいけど近所迷惑！』

「いつも一緒に帰ってたのに、中学校の門まで行ったら兄貴のクラスメイトの人が先に帰ったって言うし！一人で帰ってきたら兄貴まだ帰ってきてないし！」

『え、ごめん稔ん家行ってた』

「俺に一言あってもいいのに……」

ごめんて
許せ新一君！
そんなに一緒に下校するの楽しみにしてくれてるの知らなかったんだよ！

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