Who am I ？ 14 (ページ18)

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(2023年)

SG「ヌナ、今日は僕と一緒にご飯食べよう」

可愛い弟の誘いを断るわけもなく。二つ返事で頷いてみせる。

『もちろん！どこ行く？』
SG「僕の宿舎で出前取ろうよ」
『いいね。誰か誘おうか？モッパンでもする？』
SG「ううん、2人がいいな」

スングァンはそう言って少し、真面目そうな顔をしてみせる。何かあるのだろうか、でも今ここで聞く必要性はないだろう。うん、うんとまた頷いて『じゃあ、19時ごろにそっちの宿舎に行くね』と言えば、スングァンは笑って微笑む。

約束の時間になって、宿舎の中にお邪魔するとすでに美味しそうなご飯たちに囲まれているスングァンがいて。

『わ！美味しそう！スングァナ、ヌナのために用意してくれたの？ありがと』
SG「うん。食べよう」
『はーい！いただきます！』

*

(SG side)

最近キーはずっと全体や個人のスケジュールでバタバタとしているか、休みの日(と言っても半日とか)は基本的にドギョムと過ごすことが多いか、予定が合わない時には寝ていることも多い。そりゃ、僕だって気持ちは分かる。好きな人と過ごす方が楽しいに決まっているし、自分の体調管理の方がよっぽど大事だ。

でも、僕だってキーのことが大好きなのに(ここでの大好きは家族としてだよ)、ドギョムにばっかり取られてしまっては嫉妬だってする。

今日だってご飯を食べようと誘って1番最初に出てきた言葉が『誰か誘おうか？』だったこと。少しショックで、拗ねてしまった。大人気もなく。

だけど、キーを喜ばせたい気持ちだってあるし、キーと食べる久しぶりの2人きりの夜ご飯で気合いも入って、今日はチートデイだ！なんて張り切ってご飯を注文した。

『スングァナ！これすっごい美味しい！よくこんな美味しいお店見つけてくれたね。ありがと〜！』

キーはご飯を口いっぱいに頬張りながら、目をキラキラと輝かせて、ニコニコと微笑んでいた。そんな様子を見て、僕も嬉しくないわけがなかった。

SG「Aヌナ」
『ん？』
SG「こうやって、僕との時間も…、これからも作ってね」

そう言うと察しの良いキーのことだから、全てを悟ったのだろう。キーは、大きく頷いた。

『ヌナはスングァニとこうして美味しいご飯をたくさん食べられることが幸せだからね。それにその言葉はわたしから言いたいよ。わたしとの時間、これからも作ってね。スングァナ』

そう言いながら、キーは僕の頭を大きく撫でた。