story86 ページ38
章大side
章「A…
ちょっとおれのお話聞ける？」
「…っ…うん…(涙)」
ベッドの横にしゃがんで、
Aと目線を合わせる。
なるべく怖がらせないように、
不安にさせないように…。
章「さっき、腸が詰まってもうてて
お腹が痛なってるって話したよな？」
「ん…(涙)」
章「治すためにはな？
その、詰まってる物を取り除いて
ちゃんと通れるようにしてあげな
あかんねん。」
「…っ…しゅ、じゅつ…？(涙)」
Aの表情が怯えたようになって
目にはジワジワ涙が溜まっていく。
章「んーん、手術はせーへんよ。」
ポロっと一筋こぼれた涙を
指で拭ってあげて…。
「ｸﾞｽｯ…(泣)」
章「泣かん泣かん、だいじょーぶ(撫」
ほんまは泣かせたくもないし、
怖いことも痛いことも辛いことも
しないであげたい。
それが一つも叶わないことが
ほんまに悔しいし、申し訳ないし…
無力やなぁ、って…。
章「手術はせーへんけどな？
お鼻から腸の詰まってるところまで
管を入れて、その管から
詰まってるもんを排出させる、っていう
治療をせなあかんねん。」
「…っ…くだ…？(泣)」
章「おん…
イメージ的には、
鼻から胃カメラ入れるみたいな感じ。
せやけどそれを、良くなるまで
しばらく入れっぱなしにせなあかんねん…」
「…っ…いたい…？(泣)」
章「…入れるときは、
ちょっと意識をボーッとさせるような、
怖いのがなくなるお薬使ったげる。
けど、全身麻酔みたいな
完全に眠らせるようなものちゃうから…
やっぱり、少し苦しいかな…。」
入れるときも、入れたあとも…。
「…っ………や、だ…(泣)」
章「A…」
「ｸﾞｽｯ…やだ…っ…こわい、よ…(泣)」
章「うん…怖いのは分かるで？
けど、それせな良くならへんねん。
もっと悪くなったら
それこそ手術せなあかんくなってまう。」
「ｸﾞｽｯ…やだ…っ…やだぁっ…(泣)」
涙を流しながら、首を左右に振って
やだやだ、って…
ほんまに、子供に戻ったみたいで…。
章「おれやってしたくないねんで？
けど…治すためにやらなあかんねん。な？」
「ｸﾞｽｯ…いや…っ…
しょうちゃん、きらい…っ…(泣)」
章「A…っ…
お願いやから、分かって…っ…」
最近は、必要性をちゃんと説明すれば
嫌々でも受け入れてくれるように
なってたのに…
本心やないとは分かってるけど
嫌い、はさすがに傷付くわぁ…(涙)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 556人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» こちらの気持ちまで、気にかけてくださってありがとうございます（泣）また(^-^)/ (2019年10月31日 10時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» ありがとうございます！ これにまで返信頂けるなんてm(_ _)m『私も送れなかったり、お返事遅れたりすることありますし…』なんて…そう書いてくださって（泣）ありがとうございます！ (2019年10月31日 10時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» そんなに気になさらなくて大丈夫ですよ(゜゜;)！私も送れなかったり、お返事遅れたりすることありますし…。話せるときに、話せることだけで大丈夫なので。本当に気にしないでくださいね(>_<)！ (2019年10月26日 22時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» ゆっくりお話したいと思っているうちに日々過ぎてしまいました。内容の時間は過ぎてしまいましたがお送りしたいと思っています。お送りする時にまたお知らせします。 (2019年10月25日 6時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» おはようございます。（早くにすみません。）いいえ、ありがとうございます！そう書いてくださって嬉しいです…そして本当にごめんなさい…。 (2019年10月25日 6時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2019年7月7日 13時
