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心配性11 ページ12

「…っ、本当に心配したんだぞ!!!」


「うん、ごめんねかっちゃん」




保健室らしきベッドの上で目が覚めるや否や
ガバッと抱きついてきた





私の頬に優しくペタペタとかっちゃんの
温かい手が触れる







「本当にAが生きててよかった……」




ほっと肩を撫で下ろしまたギュと抱きしめられた





「ふふ、大げさだなぁ」









その時扉がガラッと開いた


「!!リカバリーガール……」



「おや、起きたのかい。この子実技試験が

終わってからすっ飛んできて

ずっとアンタの側に居たんだからね」





もう困らせるんじゃないよ、と残し
私の様子を見て部屋から出ていってしまった







「ずっと側にいてくれたんだね、
ありがとう、かっちゃん」





いつもより距離が近いかっちゃんに
なんだか少しだけドキリとしつつ髪に触れた







「ん、」




一瞬私を見上げにこりと微笑んだ……、

気がしたけれど何かを思い出したかのように
私からハッと身体を離した









「おい…デクは………」


ゴゴゴゴゴ…という効果音とセットで
鬼の形相をしている


さっきの顔が嘘みたい






…なんて考えていると急に席から立ち上がった


こういう時のかっちゃんはまずい、





「ち、ちょっと待って!!

悪いのは私なの!リカバリーガールが
止めてるのに勝手に治癒したから…」




「んなこと関係ねぇよ!!

それ以前にデクが怪我なんてしなけりゃ
Aがこんなことになる事も無かった!!」




手から煙を出し今にもキレそうだ

部屋から出て行こうとするかっちゃんを
なんとかして止めないと…!!

がんばれ!!私!!





「わ、私をこの部屋に置いていくの?
やっと目が覚めたのに…
もう少し側に居て欲しいなぁ……」



「!!」と分かりやすく反応するかっちゃん

やっぱり優しいなぁ




「〜〜っ、わかったよ!
もう二度とこんな無茶すんじゃねぇぞ!!」





すると私の隣にポスリと座った。夕焼けに
照らされたかっちゃんの横顔を見る


「いつも側にいてくれてありがとう」


「おう」




しばらくの間静かな沈黙が流れる

かっちゃんとの間に流れる沈黙は
嫌いじゃないんだよなぁ



「おら、早く家帰んぞ」


言い方は乱暴でも
小さい声でぽつりと「送ってく」なんて
言ってきてくれる辺りやっぱり優しい


「…うん!帰ろ!」






ーーーーーーーー
出久「あれ?僕は??」

(またいつか別視点から書く予定です…。)

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設定タグ:爆豪勝己 , ヒロアカ , 僕のヒーローアカデミア   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:みりん | 作成日時:2019年4月10日 22時

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