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side赤
外に出れば、マンションの入口の向かい側に1台の車が止まっていて、それに向かって慎太郎が歩いていく。
慎太郎がスマートに助手席のドアを開けたから、俺は戸惑いながらもそっと乗り込んだ。
「今日は車で色々行こうと思ってさ」
「慎太郎、運転するんだ。知らなかった」
「一応営業だしね。普段もそれなりに。でも助手席に、っていうかこの車に人乗せたのはジェシーが初めてだよ」
「え！ 嬉しい。ジェシ席じゃん、ジェシーだけに！」
「ええ、何それ(笑) そんじゃ、出発しまーす」
「はーい(笑)」
ゆっくりと動き出す車。
初めて見る慎太郎の運転姿。
運転しづらいからあんま見ないでなんて言うから仕方なく目を逸らすけど、そんな君につい見入ってしまうのをどうか許してほしい。
俺自身が免許がなくて運転できないのもあるけど、慣れた手つきでハンドルを捌く仕草があまりにかっこよくて、今だけは彼女になった気分だ。
5分くらいで着いたのは、オシャレなカフェだった。
店全体が木のつくりになっていて、男2人で来ても全然浮かないようなシックな雰囲気。
ここは比較的ボリューミーなのにヘルシーなサンドイッチが有名らしく、俺も慎太郎もコーヒーと一緒に頼んで食べた。
途中中身のレタスとかハムとかをポロポロこぼしながら食べる慎太郎に、もう少し綺麗に食べなよなんて言いながらも、それが可愛くて俺の頬は終始緩みっぱなしだった。
程よくお腹が満たされたところで次に慎太郎が連れてきてくれたのは、いつもは行かない、少し離れたショッピングモール。
クリスマスらしく家族連れやカップルなどで多くの人が行き交っていた。
そんな中、隣を歩いていた慎太郎の姿が見えないことに気付いて振り向くと、数歩後ろで人にぶつかったらしく人に揉まれていた。
ガタイの良い慎太郎でもなかなか前に進めそうになさそうな様子だったから、長身でデカい体を活かしてズカズカと人波をかき分けながら何とか慎太郎に近づいてその手を掴み、一旦端に避難する。
「大丈夫？ 怪我とかしてない？」
「うん、大丈夫。ありがと」
「全然。はぐれたら困るから、手繋ご」
「え、いや、でも･･･」
「だぁいじょうぶ。人多いから、誰も見てないよ」
「ん」
人目を気にしながらも俺の差し出した手にそっと絡めてくれる、肉厚で男らしい手。
俺を見上げてはにかむ慎太郎に一瞬ドキッとした。
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
