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side黄
「もう一回言って」
「優吾」
「もう一回」
「ゆーご･･･んっ」
何度も俺の名を呼ぶ樹が愛おしくて、柄にもなく目頭が熱くなったのを隠すように、樹が3回目を言い終わると同時にその唇を奪う。
時間にして2、3秒。
唇を離せば俺の首にキュッと勢いよく抱き着く可愛い恋人。
運転席と助手席、体勢的には正直苦しいけど、それでも俺はしっかりと樹の身体を抱き留めた。
「樹･･･愛してる」
「っ･･･俺も、愛してる」
「ずっと一緒にいてください」
「はい。･･･って、え？」
「え？」
バッと身体が離れて今自分が言った言葉を振り返る、と。
「･･･あ、これ、プロポーズ、だよな」
「何、計画じゃないのかよ？(笑)」
「うるせえな･･･ムード台無しじゃん(笑)」
「ふはは！」
「もう、樹笑いすぎ。ほら、帰るからシートベルトして」
「はいはい」
そうして海を離れて暫く走ると、段々都会らしい街並みが見えてくる。
その頃にはもうすっかり空は暗く、街には沢山のネオンが灯されていた。
格好悪いけど思わぬプロポーズになってしまったから指輪なんて用意できていなかった。
すると樹は仕事のときは外さないとだし要らないと言った。
でも俺はどうしても買ってあげたかった。
また樹が不安にならないように。
永遠が存在すると一緒に信じ続けられるように。
だから途中でお揃いの、仕事でも付けられるようなリングを買った。
俺の家に着いて簡単に夜ご飯を食べた後並んでソファに座り、お互いの左の薬指に嵌め合う。
そのまま見つめあえばどちらからともなく顔が近づいて口付けを交わす。
今までで一番甘くて、幸せなキスだった。
「ちゃんとした指輪じゃなくてごめんな」
「ううん、わかってるから。お揃いってだけで充分嬉しいよ。ありがと」
「喜んでくれたならよかった」
「でも薬指は家の中だけにしないとね」
と、自分のと俺のリングを交互に撫でる。
そして樹は俯いたまま小さく、いつも甘えてくるときの声でこう言った。
「･･･ねえ、抱いて」
「ふふ、樹から誘ってくるなんて。･･･今日もたっぷり愛してあげる」
樹の後に風呂に入って寝室に行くとすぐ、ベッドの端に座る樹を押し倒し濃厚なキスをした。
・
次の日、昼前から6人での仕事だったから2人で家を出て楽屋に行くと、想像以上に早く俺たちの指の光るものに気付いた他のメンバーから祝福と冷やかしを受けたのは、また別の話。
Fin.
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彩佑実(プロフ) - (かな名前)さん» コメントありがとうございます。パスワードを解読後、スクロールして頂きますと、下の方に◎と○の付いた文章がありそちらが条件となります。ご理解、ご協力頂いた後フォロリクを送って頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。 (2022年6月10日 19時) (
レス) id: ca4215401f (このIDを非表示/違反報告)
(かな名前)(プロフ) - コメント失礼します。Twitterの必読を見たのですが条件ってどこに書いてありますか？ (2022年6月10日 19時) (レス) @page49 id: 937383c613 (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - けーた。さん» けーた。さん、初めまして。コメントまで下さりありがとうございます。私も末ズのときの緑くんが好きなので早い段階で書こうと決めていました。楽しんで頂けてとても嬉しいです。不定期となりますが、これからも何卒よろしくお願いします:) (2021年11月30日 22時) (レス) id: 22c3e91f96 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 初めましてで失礼します。緑くんが絡むお話が好きでお邪魔しました。実は他に推しCPがあるのですが赤くんとの時は右側の緑くんすごく好きでして。お話、とても楽しませて頂きました。これからも素敵なお話楽しみにしています✻ (2021年11月30日 21時) (レス) @page8 id: 857c9b8bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩佑実 | 作成日時：2021年11月27日 23時
