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「ッヒ……ック……」
櫻「…あー……。」
久しぶりのお酒。
たまらなく美味しかった。
ごくごくと飲んでしまった。
久しぶりのお酒。
酔ってく後輩が可愛かった。
ごくごくと飲ませてしまった。
…その結果、後輩が潰れてしまった。
「(やらかしたな…)」なんて内心思いながら、机にひじをついて向かいに座るAを見つめる。
顔をぽわぽわ赤くして、ぼんやりとした目で見つめ返してくる瞳は、嫌に色気があって艶っぽい。
「櫻井さーん…私この仕事で一歩前進できましたかねー……。」
櫻「んー、それはA次第じゃない?」
「どういうことですか…?」
櫻「これであぁ私成長したなって思ってたら勿体ないよ。あの時こうだったからとか、あそこもっと直せたなとか。そっちのが俺は生かせると思うけど。」
「…つまり、これで満足するなってことですか……。」
櫻「ま簡単に言うとそうなるね。」
「……私櫻井さんが甘いところ見てみたいです…。」
櫻「えー?…ん、まぁでも、今回は頑張ったんじゃない?」
「えぇ、本当に思ってますかそれ?」
ぼんやりとした頭で耳を貸す。
櫻井が褒めてくれる日なんて来るのだろうか。
彼が上へ上へとAを押し上げてくれるのは分かるし、Aの事を思っているからあえて褒めないのもわかっている。
…が、たまには褒められてもいいのではと思う自分もいるのだ。
今回の仕事に関しては、特に。
おそらくAの知名度が上がる転機にもなるこの仕事。
ちょっとでいいから褒めて欲しい。
とは言え、浅沼にはでろでろに甘やかされているし、櫻井みたいに厳しい人も必要だ。
「これぐらいがちょうどいっか。」と自分に落合をつけたその時、グイッと反対側から顔を引き寄せられた。
耳元で、あの特徴的な声が響く。
櫻「…ほら、甘いでしょ?」
「っひぇ…………。」
大人をからかっちゃいけません。
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - くるみさん» あれま!私としては字の間違いはまぁ恥ずかしいので今回みたいな”引く””敷く”の大きい間違いだったらむしろありがたいです笑 こちらこそ、これからも読んであげてくれると嬉しいです! (2019年12月22日 2時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» いえいえ。前に違う作品で訂正コメした時にめちゃくちゃ怒られたんで迷ったんですけど受け入れて頂けてよかったです。これからも頑張ってください。 (2019年12月22日 1時) (レス) id: 15b12e1c33 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - くるみさん» 訂正ありがとうございます!直しますね〜!!;; (2019年12月21日 14時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 布団は“敷く”ですね (2019年12月20日 15時) (レス) id: 15b12e1c33 (このIDを非表示/違反報告)
みかんですねん(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» ボードのことはすみませんでしたこれからも頑張ってください (2019年11月24日 3時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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