【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ９【愛され】

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後日。
企画を載せた雑誌は、過去稀に見ない勢いで重版を達成した。

声優通しにしか見せないあどけない自然な顔。

声優通し越しにしか見せない真剣な表情。


その物珍しさは、浅沼や鈴木、梅原、そして青空の好きなファンにグサリと刺さったらしい。

｢滅多に見れない一枚｣｢表情があどけない｣｢永久保存版｣と瞬く間に発行部数を伸ばしていった。

これで編集側は大助かり。

A達も、幸先のいいスタートをきれて気持ちよく第二弾を作る人達にバトンを渡せる。


そしてもう1つ、大きな出来事があった。

先輩と絡むと叩かれ続けていたA、に少しだけ変化があったのだ。

それは、｢A×浅沼｣｢梅原×A×鈴木｣｢上村×A×堀江｣等というCPが好きなオタクが現れたという事。

この雑誌がエンジンになったかのように、pixiv件数やTwitterの検索が爆伸びした。



上｢見てこれ、pixiv件数がすごい。｣

｢私が受けなの…？納得いかない！！｣

堀｢そこ。｣

上｢ていうかなんで俺たちまでCP組まされるかな。｣

｢あれじゃない、何ヶ月か前にあげたー…二人がウチ来たやつ。｣

堀｢あれだけでCPが生まれてしまうの…？｣

｢カップリングに制限なんて無いんだよ…。あってたまるか、終わりとアンチ。｣

上｢クソ川柳認定。｣

｢…って言っても、本当にいろんなCPがあんのね……。｣



スイーッ…とスクロールしながら、様々なカップリングを見る。


すると、その中にR指定されている作品がいくつか見つかった。

ゴクッ…と喉を鳴らしてタップし、その内容を見る。

生憎そのCP名は、ゆーあお(上村×青空)。









上｢？青？｣


｢っっあ、の…スミマセンちょっと近づかないで頂けますかっ……。｣


上｢は？｣





顔を真っ赤にしているAは、

物珍しかったり、
可愛かったり。


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