▽キスの話。 ページ40
・
「…ここで大丈夫です。はい、ありがとうございました…。」
そう言ってタクシーを下りる。
結局、お店の前で別れた後も梅原のことが気になってしまったA。
お節介というか、
心配性というか。
自分に頼られたという責任感もあって、梅原のマンションの前まで来てしまっていた。
今更「…迷惑か……。」なんて思い始めるが、ここまで来たんだから覗く位はしておきたい。
エレベーターで梅原の部屋の階に上がりながら、prrrr…とコールを鳴らす。
4コールしても出ず、もう一度かけようとした時プチッと通話が開始した。
梅[…A?]
[あもしもし梅ちゃん?今部屋向かってるから。]
梅[…え?ちょっと待ってどう言うこと?]
[そのまんまの意味。鍵開けてくれる?]
梅[わ、かった…]
[…あー……ていうか、]
ガチャッ…
梅「…っ!」
「目の前に居るんだけど。」
梅「…A……。」
「おわっ、ちょ…急に腕引っ張んないでよ……。」
鍵が開いたかと思うと、突然グイッと手首を掴まれて部屋に引きずり込まれる。
今日はやけに引き止められる日らしい。
…がちゃんっとドアが閉まった。
同時に、ぐりぐり…とAの肩に頭を乗せる梅原。
「いーたーいー」と言うものの、こんなでかい図体の男をどかせるはずも無く。
されるがままに押し潰されて、少し呆れる。
「ったく…どーしたのほんと。」
梅「…ほんと、そういうとこずるいよね。」
「何それ、どういう意味。」
梅「……人タラシ、ってこと…。」
.
▽2→←▼うらばなし、その二。(飛ばしてもらって構いません)
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み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - たそ。さん» ウッヘありがとうございます…() 是非是非、仲良くして下さい! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 太陽と月さん» ありがとうございます!頑張ります〜!! (2019年10月13日 13時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
たそ。(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» みゅーぽむ様の感性ど自分の感性がばっちり合いすぎてもうしんどいです、、←仲良くなりたいです、、 (2019年10月5日 13時) (レス) id: 1c4af94c04 (このIDを非表示/違反報告)
太陽と月(プロフ) - み ゅ ー ぽ む 。さん» 番外編!いいですね!!たのしみです! (2019年10月5日 12時) (レス) id: 5e98f23515 (このIDを非表示/違反報告)
み ゅ ー ぽ む 。(プロフ) - 太陽と月さん» 誰になるんでしょうか!!(笑) 細谷さんですね!結構出したいのに1話書くのは難しいみたいなキャラ多いので、番外編みたいなので書けたら書いてみます〜!! (2019年10月5日 12時) (レス) id: 60c355a2ab (このIDを非表示/違反報告)
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