・親友を頼れ! ページ20
・
『傑…』
「ごめん、大丈夫。」
『無理してるでしょ。』
「してないよ。」
Aと同じ任務だった。1級1体とと2級複数体。
取り込むためにAにはサポートに回ってもらった。
無事に取り込む事が出来たのだが、疲れと数の多さと味に思わず吐きそうになった。
『近くのコンビニ寄ってください。』
「わかりました。」
コンビニでAが緑茶とおにぎりを買ってきてくれた。
もう呪霊でお腹いっぱいだというのに。
『口直しに食べて。』
「…いらない。」
『どうしよう、困った。』
「Aの優しさだけで十分さ。ありがとう。」
緑茶だけを受け取って高専へ帰った。
夜になっても、何も食べる気が起きない。
思い出すだけで吐き気がする。
「傑ー!入んぞ!」
バコーン!と居室のドアが蹴り開けられた。
前髪を結んでエプロンをした悟が鍋を抱えていて思わず笑ってしまった。
「Aと一緒に作ったから食おうぜ。
作った本人は呼ばれて任務行ったけどさ。」
蓋を開けるといい匂いがして、さっきまで食欲が無かったのが嘘みたいにお腹が空いた。
目の前に出された料理が宝石のように輝いて見えた。
「硝子も誘ったけど忙しいから無理って。でも買い物はAと硝子で行ってくれた。」
「美味い!やっぱAは天才だな」と喜ぶ悟につられて一口。
……美味しい。
味も確かに美味しいのだが、心まで満たされる味というかなんというか特別美味しかった。
「Aが心配してたぞ。」
「…すまないね。」
「辛いときは言えよ。俺ら
「親友達には敵わないね。」
取り込むのが辛くて呪術師を辞めたくもなった。
どうせ他人に私の辛さなんてわからない。
でもどうにか理解してくれようとして、元気付けてくれる親友がいる。
それだけでまた頑張れる。
「なあ野菜切ってるAの写真見せてやるよ。可愛いから元気出んぞ。」
「悟はAのこと本当に好きだね。」
・
1114人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほわ - こういうのが見たかったんですよ! (2022年4月6日 8時) (レス) @page11 id: cda43d2229 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - とっても幸せな世界観でした♡♡ (2022年2月15日 11時) (レス) @page34 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(^O^)もっとキュンキュンしてもらえるように頑張って書き進めていきたいと思います! (2021年9月28日 20時) (レス) id: 1b6f6e5afa (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - キュンキュンします。ごじょるの好感度MAXです。 (2021年9月27日 13時) (レス) @page30 id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - GUMIさん» ありがとうございます! (2021年9月22日 13時) (レス) id: 059a3ecc89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月5日 9時