可愛すぎる彼女の話をしたい【五条悟】

・お風呂とバスボム ページ17

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『じゃーん、バスボムー』




効果音がつきそうな勢いでカバンから取り出された、綺麗にラッピングされた物。

某店のバスボムだった。



高専の寮ではなかなかそういう事がしにくい。(してるけど)
だからたまにこうしてホテルに来る。

ホテルのお風呂はAもお気に入りで、いつもお風呂の大きな部屋を選んでいた。




『硝子がくれたの。私が好きそうだって。』

「ふーん。俺も一緒に入っていい？」

『うん、その為に持ってきたのに。』




大事そうにラッピングを開けて、中から青い丸いバスボムが出てきた。


お湯の中にそっと入れるとシュワシュワ弾けた。




『いい匂いする。キラキラで可愛いね。』

「可愛い。」




可愛い、Aが。

俺に凭れて、俺の膝を肘置きにしてるAが可愛い。




『溶けて無くなった。』

「そうだな。」

『でも綺麗だね。』




楽しそうにお湯を手で掬っては落とす。




『硝子って私の好きなものよく知ってるよね。』

「Aの好きなものってわかりやすいからな。」




そうなんだ、と言いながらまたお湯を手で掬った。


ずっと湯船にいるせいか、赤く火照った顔と少し汗をかいてる髪が誘惑してきて、肌が密着しすぎてもう耐えれない。無理だ。




「なぁ、もういいか？」

『じゃあ問題です。』

「急だな。」

『私の一番好きなものはなんでしょう。』




向かい合ってそう言われた。
Aの目が真剣だから俺も真剣に考えた。




「…俺？」

『大正解。』




ピッタリと俺にくっついて、唇を重ねてきた。




『この世で一番好きって言ったら重い？』

「重くない。むしろ大歓迎。」

『好きだよ。』




Aが可愛いのが悪い。煽ってくるのも悪い。
体力が尽きるまで抱き潰した。




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