50 オムライス ページ7
やばい、変なやつだと思われる。
咄嗟に目を逸らして、顔を引っこめる。
暫くしてまた男の子のいた場所を見てみると、もう居なくなっていた。
はぁ、びっくりした。
さて、そろそろカラ松兄さんに声を掛けよう。
私は窓を閉める。
またお腹がぐぅぅ、と恥ずかしい音を立てた。
「カラ松兄さんいるー?」
少し声を大きくしてカラ松兄さんを呼ぶと、すぐに扉が開いた。
「どうした?」
「お腹が減りました」
畏まってそう言うと、カラ松兄さんは笑顔を見せてくれた。
「だと思った。今すぐ作るぜ」
手短に会話を終わらせるとまた扉がしまった。
足音が遠のいていく。
私は誰もいなくなった扉をお腹減ったなぁ...
と思いながら眺めていた。
暫くするといい匂いがして来て、今夜の食べ物当てクイズを勝手に繰り広げている間にカラ松兄さんが「出来たぞ」と顔を覗かせた。
その時に香ってきた匂いで私の思った料理は当たっていたと確信に変わる。
「オムライスでしょ」
「ふっ、ビンゴ。お腹相当減ってるだろうなと思ってAの好きな物にしたぜ」
次に、ひょっこりお盆に乗った美味しそうなほわほわの卵包まれたオムライスが覗いた。
オムライス!!わーい!!嬉しい!!
めちゃくちゃ嬉しい。カラ松兄さんのオムライスは絶品だ。
カレーやら煮物やらは大して作れないが、何故かオムライスだけ飛び抜けて美味しいのだ。
お店に出てきてもおかしくないんじゃないかってくらい。
もはや香りを感じるだけで唾液が増す。
ふと時自分の足首に痛みを感じて視線を移すと、足枷にに汗が滲んで少しかぶれている。
こちらに近寄ってきたカラ松兄さんは、私が足を気にしているのに気づいたのか、じっと足を見つめている。
「どしたの?」
「足首、少し赤くなってるな。痛いか?」
「ちょっと、ひりひりするかも」
「うーん、汗でかぶれることまでは考えていなかった....1度外そう」
そういったカラ松兄さんはポケットから鍵を取り出して、それで私の足枷を外してくれた。
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ぽさ(プロフ) - チョロ松推しさん» Sなカラ松最高ですよね!!ありがとうございます!時間をかけてでも頑張って完結させようと思うので、その時までよろしくお願いします。! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松推し - Sなカラ松最高すぎ!もう死んでもいいわ(白目)続き頑張ってくださいね! (2019年8月3日 19時) (レス) id: b11d3bd2ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽさ(プロフ) - 夜空さん» ありがとうございます^^*完結できるよう頑張りますね! (2019年7月24日 16時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 頑張ってください続き楽しみに待ってます (2019年7月22日 22時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl(プロフ) - ぽささん» 楽しみにしてます!! (2019年6月10日 6時) (レス) id: b9685a6c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽさ | 作成日時:2019年5月27日 16時