46 不穏 ページ3
【おそ松視点】
チョロ松が早口気味に事情を説明すると、トド松たちは「なるほどね..それ、絶対A帰ってこないやつじゃん」と白目を向いていた。
「...いや、僕が攫われたとか言い出しといて何だけど、まだそうって決まったわけじゃないし....」
存在感が皆無だった一松が俺の脇からニョキっと顔を覗かせた。
急なことに驚いた俺は「うおっ」と少し驚く。
いつの間に来てたんだよお前。
「でも2人が出かけるなんて信じられなくない?カラ松兄さんの陰謀くらいしか考えられないんだけど」
「陰謀?!…怖いっすね」
トド松の言葉に十四松は通常運転で答える。言ってる事と表情が一致していないように見えるが、触れないでおこう。
そしてどさくさに紛れて俺の腹が虚しそうな音を出してなった。
あー、そういや起きてからまだ何も食ってねえ。
「てか俺腹減ったー」
俺は崩れ落ちる様に床にバタンと体を任せる。
「実は俺も...」
そして怠そうな声を上げた一松も便乗してくる。
「ニート達〜!もうご飯出来てるわよ〜」
と、信じられないくらいぴったりなタイミングで松代が声を掛けてきた。
「まあ、ギャグアニメだしあいつらもすぐ戻ってくんだろ」
「だといいね...」
だよなぁ〜、と、一松とアニメ界の禁句を話しまくっているとチョロ松が俺たちを怒鳴った。
「おいそこメタいこと話すな!!」
「そういうチョロ松兄さんこそ1番メタいんだけど」
しかし、トド松が横から出てきて今度はチョロ松が逆に悪いみたいになる。
そんなことになっていると、今度はまた十四松が元気良く
「ふんぬ!俺がいる時点でシリアスにはならない気がするっす!!」
と中々痛い所を突いた。
「なんで急にリアルな事言うの?!キャラ崩壊しちゃうよ十四松兄さんッッッ!」
ああもう、キリがねぇ。
「ちょっとニート達ー!返事しなさーい」
キッチンの方からまた松代の声が聞こえた。
俺たちはすかさず「はーい」と6つ子ならではのシンクロをして、起きたばかりだけど、時間的にお昼だから昼食を食べる事になった。
朝食の乗ったお皿を机に並べているとき松代が
「そういえばあんた達、A知らない?
あの子今日学校に行ってないらしいのよ。
朝無断欠席って学校から連絡が来て..。
今朝も家に居なかったし、どこにいるかしら」
と質問をしてきて、その時俺たちの疑惑は徐々に確信へと変わっていった。
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ぽさ(プロフ) - チョロ松推しさん» Sなカラ松最高ですよね!!ありがとうございます!時間をかけてでも頑張って完結させようと思うので、その時までよろしくお願いします。! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松推し - Sなカラ松最高すぎ!もう死んでもいいわ(白目)続き頑張ってくださいね! (2019年8月3日 19時) (レス) id: b11d3bd2ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽさ(プロフ) - 夜空さん» ありがとうございます^^*完結できるよう頑張りますね! (2019年7月24日 16時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 頑張ってください続き楽しみに待ってます (2019年7月22日 22時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl(プロフ) - ぽささん» 楽しみにしてます!! (2019年6月10日 6時) (レス) id: b9685a6c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽさ | 作成日時:2019年5月27日 16時