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56 真夜中 ページ13

自然と目が覚めた。

「………ん」

だけどまだ頭だけが起きていて、目は開いてなく、うつらうつらしている。
確か、お風呂場でのぼせて気絶したんだったけ……。

私は今に至るまでの経路をゆっくり思い出す。
すっごく逆上せていたことは覚えている、なんだか目の前がゆらゆらしていて、視界が曖昧だった。

記憶も曖昧だが、うっすらとカラ松兄さんとしていた会話を思い出す。

………なんかとんでもない話をしていた気がする。

何であんなに逆上せていたんだ……と思ったら、あの出来事に羞恥心を感じた頭がショートしすぎていたのか。

顔を赤くして黙々と回想をしていると、だんだん頭が冴えてきて、私はある違和感に気付いた。
なぜ気づかなかったのかわからないが、私は何者かの腕によって抱き締められている。

まぁ相手は言わずもがな、カラ松兄さんだろう。

「んんんっ…!」

あまりに突然の出来事に意味の無い声だけが漏れる。
私はもがいて、ようやくカラ松兄さんの腕を退かしかけることに成功した。

あともう一息。所が、またぎゅっと強い力で抱きよられて元の位置に戻ってしまう。
その勢いで顔がカラ松兄さんの胸板に埋まった。

「んむむっ?!」

私はまた驚いて更に抵抗しようとするが、これ以上動けない。

「行かないでくれ」

何事か?!と思った矢先、カラ松兄さんの声が耳にかかって私は背筋に緊張が走る。
寂しそうな、切ない様なそんな声色。

私は少し固まって、「にいさん……?」と返すが、反応は無い。

寝言か、あるいはまた寝てしまったのか。
取り敢えず高まった気持ちを落ち着かせて、私は抵抗をやめた。



なんで自分の布団で寝ないんだろうと思ったが、まあ大した意味は無いのだろう。

……よく考えてみれば、気絶する前カラ松兄さんに支えられていた気がする。
気絶した私をここまで運んできてくれて、そのまま眠ってしまったのか。

それならここに居てもおかしくはない。
抱き枕にするのはやりすぎだけど。


カラ松兄さんの腕での中で、私は静かに横になっていた。

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設定タグ:カラ松 , ヤンデレ , おそ松さん   
作品ジャンル:アニメ
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ぽさ(プロフ) - チョロ松推しさん» Sなカラ松最高ですよね!!ありがとうございます!時間をかけてでも頑張って完結させようと思うので、その時までよろしくお願いします。! (2019年8月6日 13時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ松推し - Sなカラ松最高すぎ!もう死んでもいいわ(白目)続き頑張ってくださいね! (2019年8月3日 19時) (レス) id: b11d3bd2ff (このIDを非表示/違反報告)
ぽさ(プロフ) - 夜空さん» ありがとうございます^^*完結できるよう頑張りますね! (2019年7月24日 16時) (レス) id: 3dce913a48 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 頑張ってください続き楽しみに待ってます (2019年7月22日 22時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl(プロフ) - ぽささん» 楽しみにしてます!! (2019年6月10日 6時) (レス) id: b9685a6c85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽさ | 作成日時:2019年5月27日 16時

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