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71. ページ21

71.


「許して貰えないかもだけど、ごめん!嫌な思いさせちゃったよね…。」


「そんな、嫌だなんて…。」




廉が先程よりも困った顔をして首を振っている。



そんな顔させたいわけじゃないのに。




俺の軽率な嘘で廉を困らせた。その事実は変えられない。





「そ、その…紫耀さん…。」



「……ん?」


もう廉からの質問には何でも答えるつもりだ。騙していたこと、嘘ついていたことに罪悪感でいっぱいなのだ。


罪滅ぼし、なんて言い訳でしかないけど。



「何であの時、お茶に誘ってくれたんですか…?その、連絡先も…。モデルさんやったら俺なんかより…き、綺麗な人とか…周りにたくさんいるやないですか…。」



自分で綺麗と言って顔を赤くさせている廉。


そういうところ。純粋で、可愛くて、謙虚で人懐っこくて…。


そんな廉を好きになった。





ここで言うべきか。俺の本当の気持ち。


もっと理想のプランがあった。


こんなかっこ悪い場面じゃなくて、もっと大人な場所とか。





でもこれ以上、廉に隠し事したくない。




「……一目惚れしたんだよ。廉に。」



「へ…?」


たくさん驚かせてしまって申し訳ないのだが、ここまで来ると頭で考えるより先に口が動いてしまう、俺の悪いとこ。




「あの時から…ハンカチ拾ってくれて、俺に声掛けてくれたあの時から、俺は廉のことが好き。」



「……っ、え…。」




「……ごめん、いっぱい困らせて。ずっと嘘ついてた俺が言うのもだけど、これは本当。男だからとか関係なく、俺は廉が好き。」



「えっ…と、あの…。」



「信じられないかもしれないし、嫌な気持ちになるかもしれない。けど、少し考えてみてほしい。自分勝手でごめん。」




廉からの反応が怖くて、何か言われる前に自分の想いを伝えきった。


本当、自分勝手でかっこ悪い。


廉の前では紳士でかっこよくいたかったのに。





「とりあえずマンションまで送るよ。」



すっかり窓の外は夕焼けで、「綺麗だな」なんて言うような雰囲気では無いことも痛いほど分かって。




車内はひたすら無言。


廉も脳内処理が追いついていないのか、俺に話し掛けることは無かった。



俺も俺で、一世一代の告白をあんな場面でしたことにより、ただいま後悔の真っ只中。



廉に話し掛けることも、話題を振ることも出来なかった。



BGMだけが車内に虚しく響いた。

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mihoyuunareina(プロフ) - とりあえず妄想しておきます〜。いつもドキドキをありがとうございます(笑)これからの作品も、期待してます〜。 (11月7日 21時) (レス) id: be164dc6ff (このIDを非表示/違反報告)
竹田(プロフ) - mihoyuunareinaさん» コメントありがとうございます!申し訳ありません!裏は書く予定は無いですね…!短編は思いつき次第、短編集の方で投稿させて頂きますが…!すいません、裏は無いです! (11月7日 20時) (レス) id: e39d15daef (このIDを非表示/違反報告)
mihoyuunareina(プロフ) - 続き・・裏は無いんですよね?このまま綺麗な感じで、終わる・・何か気になります。 (11月7日 13時) (レス) id: be164dc6ff (このIDを非表示/違反報告)
竹田(プロフ) - 暖葵さん» 最終話までお付き合い下さり本当にありがとうございました!廉くん可愛く書けていたようで満足です^^ じぐかい書き進めていますのでお待ち下さい! (10月30日 7時) (レス) id: e39d15daef (このIDを非表示/違反報告)
暖葵(プロフ) - 完結おめでとうございます!一気読みさせて頂きました。ヘタレ紫耀くんと可愛い廉くんに終始キュンキュンが止まりませんでした(^^)これからの2人の短編やじぐかい編も楽しみにしています。 (10月30日 4時) (レス) id: 774ff364a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竹田 | 作成日時:2019年7月28日 16時

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