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「…」
『…』
この状況は……きっと、僕がいけないよね。いや、でもこんな近くに顔があるなんて思わないし。
好意とかそういうドキドキ感では無く、仮にも女性をこんな近くで眺める事なんて無いから、ドキドキしてるだけ。
びっくりしてるだけ。
「(あっ、ってか待って、この人睫毛長っ。えっ唇何かぷるってしてる……)」
よーく見ると女らしい顔(失礼)をしていて、案外綺麗なんだな、何て思った。
じーっ、と彼女の顔を見つめて、ただただ黙っていた。
すると、彼女の頬が段々と染まっていくのが視界に映る。
『お、ぉおぉ?どし、どしたんまふ君っ…!なぁにうちの顔見て、えへ、何してん、えへへ』
しどろもどろになっていて上手く言葉も発せていない。
そんな彼女を見ていると、こっちまで蒸気しているのが移ってしまう。
「やっ、別に!見てる訳じゃ!!」
ガッツリ見ていたのにとても苦しい言い訳だと自分でも分かっている。
言われた瞬間バッ、と引いて、顔の前で手を振る。けど彼女のあほっ面は変わらなくていつまで経っても直りそうにない赤面。
話を逸らそう話を逸らそう、と内心焦りつつ、何となく腕時計を見た。
「………って、あーーー!!」
僕は大きな声を出して自分でもびっくりする位の声が出た。
でもこれは誰だって焦ると思う。
彼女の方をゆっくりと見て焦りの色を見せるが、そんなの気にしないで「な、なにー?こっち見んといてーや〜」と僕から目を逸らす。
「………あのさ、」
『や、話し掛けないで〜』
「いや、だから……」
『話聞いてる?話し掛けないでって!今顔ヤバいからー!』
……こ、この人、全く人の話聞こうとしないな。
そんな中、僕はどうしようかどうしようかと頭をフル回転させながら考えていた。
__…ピコンッ
「(……な、何…?)」
一件のLINEが僕に届き、その後にもう一件通知が届いた。ポケットから出してそれを確認する。
そして、それはるすのもので__……
「……」
luz今頃二人はどうなっているでしょうか。きっと終電を逃されたと思いますので彼女と一緒にこのホテルへ泊まられたらどうでしょうかww
そして、画像で付いてきた地図。
「………彼奴………帰ったら殺す……」
ブラックまふの登場である。
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まんぼうコロッケ - え、好きです(突然の告白)夢主ちゃんのキャラが可愛い〜(≧▽≦)!!関西弁いいですね! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 372f9ebd09 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - たぬきが好きなこたぬきさん» 天球ももりんごちゃん!!!(*´∀`*) (2018年5月23日 20時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
たぬきが好きなこたぬき(プロフ) - nonさん» 良きよ(´∀`) (2018年5月23日 19時) (レス) id: a606783f5c (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - たぬきが好きなこたぬきさん» 返信遅なったー!!!うわぁぁ!!おおっと?ももりんごちゃんと今まで通り呼んでも良かかね?? (2018年5月23日 19時) (レス) id: 0592968b68 (このIDを非表示/違反報告)
たぬきが好きなこたぬき(プロフ) - のんちゃーん!携帯変えたでー!ももりんごならぬたぬきどす! (2018年5月22日 23時) (レス) id: a606783f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:non | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時:2018年3月16日 18時