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まふさんとA抜きでファミレスに集まって二人の事を噂する俺等。
「そらるさんってお父さんみたいですね」
俺がそう声を掛けると、そらるさんは耳につけていたイヤホンを片方だけ取った。
この発言に、そらるさんだけじゃなくセンラさん、るす、天月さんが反応して全員俺の方を見る。
「は？」と眉を寄せて俺を見てくると何言ってんのとスマホに目を移した。
「何でなるせのお父さんにならなきゃならないんだよ」
「…違いますよ。俺のじゃなくてAとまふさんのです」
面倒見が良いそらるさんでも流石にお父さんは嫌だな。厳しそう。
先日、Aとまふさんがどういった関係になったのか知ったそらるさん。今はまだ手を出さないようだが何かあったら直ぐに駆け付けてまふさんに拳骨を与える…だそうだ。
「……二人共大事なの。それに
「ふぅーそらるさんカッコイー！」
センラさんが言うとるすと天月さんも続いてカッコイーカッコイーと騒ぐ。
「やーめーろ」と少々うざく感じているパパ。
そんな皆の様子にふっ、と笑うと、「何だよ」と不機嫌そうに俺に言った。「なんでも」と言い、口に紅茶を含む。
「いやぁそれにしても、Aちゃんとまふ君があーゆう関係になるとはねぇ」
ニヤニヤと呟くセンラさんに続いて次にるすが。
「俺なんて二人がちゅーしてる所聞いてたからなぁ。ヤバかった、色々」
「え、何それーー！」と聞かせて聞かせてといやーな雰囲気になってきた。更に今るすが言った言葉にピクッと耳を傾けているそらるさん。
「俺思ったんだけど、Aちゃんって絶対まふ君の事好きだよね。自分では気付いてないと思うけど」
「………え？？」
「？何言ってんの天月すん」
るすとセンラさんは何故か頭の上にハテナマーク。何でだろうと思っていると「だって元から好きでしょ？」と勘違いしている。
「本人が言うにはだけど、Aって…まふの事好きじゃないよ？」
天月さんがそう言うと嘘だーと信じてない様だ。
「Aはまふの症状治すだけだよ」
だがそらるさんのこの一言で顔が変わった二人。顔を見合わせて「えー！？」と叫んだ。他のお客さんが俺らの事を注目する。「ままー！あの人声おーきいね！」と言う子供の声も聞こえる。
…はぁ…やめてほしい…。
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作者名：花 x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/
作成日時：2018年2月2日 22時
