ハツジョージキ【まふまふ】 (ページ12)

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「なっ、発…！？？」

「しーっ！しーっ！！」

なるせが驚きの余り結構大きい声で症状の名前を口にしようとしていたので皆で必死にそれを塞いだ。

「ほんまにそうなん？そーだったら大変じゃん」

「センラ君…まふは今大変な思いしたばっかなんやで。だってAの事襲…」

「しー！しーーっだってばぁ！！」

るすがNGワードを出しそうになったのでまたしても皆で口を塞ぐ。

「はぁ、こういうめんどい事になるから教えたくなかったのに…」

「ん～じゃあじゃあ、」とセンラが何かを提案する。

皆彼に注目すると、これについては六人の秘密という事と、まふの恋愛に協力する事だった。

「はぁ！？いい！いーよ協力なんて！」

と、等の本人はとても嫌がっているが、何を勘違いしているのか「照れなくて良いんよ～」とおば様風に手を上下に振る。

「俺は別にいーけど…まふさんに協力って何すれば…？」

「何、無理矢理ちゅーとかさせるとか？」

「密室状態にしてそのまま流れ的にー…みたいな…？」

なるせはまだましだが最後の天月とるすの発言によりまふの心は若干折れた。

…さっき、同じような事した…と自覚している様子。

「…俺は却下。そんなんしたくない」

え～何で～、とセンラが理由を聞いてみると「まず話の種子が違うでしょ」と一番大人なそらる。

「まふの症状に協力なんか出来ないだろ。それを俺らは治す事がはっきり言って無理だ。唯一出来るとしたらAしかいない」

「だからそれを俺らは協力すれば…」

違う、とその一言で天月を黙らせる。どうやらそらるが言いたいのはAに迷惑という事らしい。

彼女だってMIXという仕事を持っている訳で、暇とは言いがたいのだ。

「それに、俺らはまふの友達とかそういうのでしょ？けどAは中、高こいつの先輩。例えるなら友達のお母さんって感じ」

「…ちょっと…喋りにくいって事ですか？」

センラの問いかけに「そこまででは無いけど」とフォローを入れるがだいたい似た様な感じらしい。

「…わざわざこの問題に首突っ込まなくていんだよ。俺らはただ影から見守る程度で良いの。

それを、協力って言うんでしょ」

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