恋から愛へ【作:紅葉饅頭☆せつね】 ページ3
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『告白しよう』
シャルドがそう思うまで、
時間は多くかからなかった。
ある日、アマはシャルドに自分の故郷……、
昔暮らしていたドメイ星について話していた。
「そういえば死ぬ前に何回かドメイ星に
行ったことがあったな。いつもの回収作業。
君は…見た……かも?う〜ん……。
メイドとかみんな似たような服着てたしな…。
でも君みたいな髪型の子は見たことあるよ。
何て言うか、結構無感情的な感じだったけどさ。
ただ、今とは結構違ってたし、別人かもだけど」
そんなシャルドの言葉に、アマは、
少し考えると、ハッとした様子で言う。
「あっ!確か、メイドの方が一気に
減ったってことがあったっす!!
あの時のは、死神さんだったんっすね〜!」
「うん。まあ…同じような姿が多すぎて、
間違えて回収しちゃってたのもあるし……。
上の方からもメイドは見つけ次第
回収してと言われていたからね」
そう言われると、ふとあることが
気になったアマは、彼に聞く。
「でも、私に似たメイドを見かけたんすよね?
死神さんは何で回収しなかったんすか?」
アマの問いかけに、シャルドは、
昔を思い出し、目を閉じて答える。
「____なんとなく…かな。
絶対にこの子だけは回収しちゃダメだって、
頭によぎったことは、一応覚えてるよ。
今でも理由はわからないけど……」
「ただ、それが私だとしたら、すっごく
運が良かったってことになるっすよね!!
やっぱり死神さんはいい人っす!」
そう笑う彼女の笑顔に、シャルドは決めた。
『今しかない』と。
「アマ、伝えたいことがあるんだけど、いい?」
「どうしたんすか?」
「こ、これからも…ずっと、
ずっと一緒に居てほしい!」
「……?もちろんっすよ!!私も死神さんと
一緒に居ると落ち着くし、ポカポカするっす!」
アマはまだ、自分の恋を分かっていなかった。
決心したシャルドは、もう一度、彼女に告げる。
「実は…僕、アマのことが……、
アマのことが…好き……なんだ…!
だから、ずっと一緒にいてほしい!」
「え……それって………」
そう言われ、アマの顔は、
ボンッと、真っ赤になった。
(と、どどど、どうしたらいいんすか!?
私がドキドキしてたのは恋ってことっすよね?)
「えあ、えっと…………
こ、こんな私でよければ…、
お願い、しますっす…!!」
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もみじまんじゅう☆せつね(プロフ) - 誰かの為のメロンパンさん» コメントありがとうございます!悪ノ アリスさんの文が尊くて私もめちゃくちゃドキドキしてます。 (2023年3月25日 12時) (レス) id: 4a481b011a (このIDを非表示/違反報告)
悪ノ アリス(プロフ) - 誰かの為のメロンパンさん» コメントありがとうございます。尊いですよね〜。 (2023年3月25日 12時) (レス) id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
誰かの為のメロンパン - 尊い…。良い…。 (2023年3月25日 11時) (レス) id: 446104c42c (このIDを非表示/違反報告)
悪ノ アリス(プロフ) - アップルパイのきれはしさん» コメントありがとうございます。尊いですね。(成仏) (2023年3月12日 17時) (レス) id: d52c4cdcef (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイのきれはし(プロフ) - あ。尊い。(成仏) (2023年3月12日 17時) (レス) @page4 id: 39861cffee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もみじまんじゅう☆せつね x他1人 | 作成日時:2023年3月6日 22時