優等生の片割れは

＊〜7話 ページ8

類｢これを機に、寧々も朝比奈くんと仲良くなれるだろうしね。勿論僕達もだけど。｣

寧々｢え……｣

貴女｢……｣

嫌そうにえ…と言った草薙さん。
…仲良くしたくないなら、そういえば良いのに

貴女｢…やっぱり、邪魔そうなのでご遠慮させて頂きますね！天馬先輩にもお伝え下さい。では｣

頭を下げて早歩きで進む。朝比奈くん！！と神代先輩の声が聞こえるが、それを無視する。
傷付く…って、こう言うことを言うのかな。よくわからない………

でも、決していい気はしなかった。
まふゆ………まふゆに、傷付くって気持ちはこう言うことだって…教えれる日が来るのかもしれない。

それまで、私がまふゆの代わりに嫌な気持ちを受ける
良い気持ちだけ、まふゆが受けとれば良いんだから

貴女｢…………めんどくさい…｣

ガラッと扉を開ければ、A！と声が聞こえた

貴女｢…杏ちゃん、どうかした？｣

杏｢ごめん！！今日の放課後用事できちゃったから
日直の仕事変わってもらえない…！！？｣

貴女｢放課後か…私も生徒会のお仕事あって…
その後で良いなら…！｣

杏｢ありがとう…！！！A！！！！！｣

ぎゅっと抱きついてくる杏ちゃんを抱き止めて、
中に入る。…暁山さん、今日もいないのか

暁山さんとはお話ししたことがない。時々、学校で見かけるけど私も先生の手伝いや、生徒会の仕事をしているから休み時間も基本空いてないからだ。

話したと言えば、ノート集めの時とかぐらいだったかな

杏ちゃんは、仲良いみたいだし…
よかった。何か嫌がらせを受けてるのであれば
先生達にも伝えないとだけど、そうじゃないみたいだし

何かあれば杏ちゃんが教えてくれるだろうし
あまり詳細を知ろうとする必要はない。

兎に角…少し、天馬先輩と神代先輩に悪いことしちゃったかもしれない。
折角誘ってくれたのに…でも、草薙さんは私が苦手みたいだし、苦手だと思っている人のそばでお昼を食べるなんて事は、好き好んでする必要はない

草薙さんからしても、それが楽だと思う

生徒会室で、軽く食べよう。




あっという間に授業が終わり、お昼の時間になった

生徒会室に行こうとすると、遠くから朝比奈ー！と声が聞こえる。天馬先輩……？
ああ…朝の事で…………………

……めんどくさい…逃げよう

タッと踵を返して屋上へ向かう。
階段を上っていると、彰人くんを見つけた

彰人｢A、何してんだ？｣

貴女｢彰人くん…？｣

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