優等生の片割れは

＊〜6話 ページ7

どうだろうか…？と聞いてくる天馬先輩。

…今日は、夕方に生徒会の仕事を詰めてるし
お昼に集まる予定だったから誘いも断ってきたし…
開いてるから、いいかな

貴女｢…先輩がよければ、是非。｣

そう言うとﾊﾟｧｧと顔を明るくした。

お昼、迎えに来るからな！！と手を振っていった先輩
あ…初めて会う人が誰かも聞いてなかった…
何年の人かな…

…天馬先輩も神代先輩も、芸能人目当ての人じゃないと思うし…大丈夫だろうけど…

貴女｢…………あ…彰人くん。｣

彰人｢ああ、Aか。｣

貴女｢おはよう、彰人くん。
今日早いんだね？｣

彰人｢おー…冬弥………別のクラスのやつ待ってる。｣

貴女｢冬弥…青柳くんの事？｣

彰人｢知ってんのか？｣

貴女｢うん、一応私も生徒会メンバーだし、
同級生の名前は知ってるよ。｣

彰人｢大変だな、生徒会も。｣

貴女｢覚えるだけだから、全然大丈夫だよ？｣

それじゃあ、またねと別れる。おー、と声を聞いて校舎へ向かった

下駄箱を過ぎて、廊下を歩こうとすると
おや、朝比奈くんではないか。と声をかけられた

貴女｢神代先輩、おはようございます。｣

類｢おはよう、朝比奈くん。｣

そう言って微笑む先輩。…神代先輩、顔が良いのに
どうして周りに人が集まらないのかな…
変人ワンツーって言われてたけど、それが関係するのかもしれない

先輩の後ろに、誰かが隠れていた。女の子…？

貴女｢……｣

見すぎたのか、チラッと此方を見ようとした女の子が慌てて顔を隠した。

類｢寧々、朝比奈くんだよ。｣

寧々｢……どうも…｣

貴女｢寧々…さん？えっと…隣のクラスの…｣

草薙寧々さん…だったよね。人見知りなのかな…
なら、あまり首を突っ込まない方が良いのかもしれない

それじゃあ、と立ち去ろうとすると
朝比奈くん、朝比奈くんが良ければお昼を一緒に食べないかい？と言われた。

お昼、確か天馬先輩にも言われたな

貴女｢先程、天馬先輩にお誘いいただきました。
神代先輩が良ければ、是非。｣

類｢おや、司くんに先を越されてしまったね…
僕と、司くん。そして寧々ともう一人えむくんと言う子が来るんだ。｣

えむくん…？あだ名かな、えむなんて名前の人はこの学校にはいないはず。

あ…でも、まふゆが言ってた子がえむって名前だった気がする…鳳…えむさん…
フェニックスワンダーランドの…娘さんだったかな

…いや、でも学校違うし……
流石に他校の生徒が入れないだろうし…

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