優等生の片割れは

＊〜33話 ページ34

貴女｢寧々、もういらないよ。｣

寧々｢駄目。ちゃんと食べて。｣

さっきからお粥を突っ込んでくる寧々。
食べないとよくならないと言い、私のストップも聞いてくれない。どうしよう…お腹いっぱいなんだけど…

早く誰か戻ってこないかなと思っていると
類がやって来た。よかった…止めてくれる人来てくれて。と思った次の瞬間。

類｢寧々、まだ48口しか食べてないよ。
Aくん、あと52回だよ。｣

貴女｢まって…何で数えてるの…て言うか何でわかるの…｣

類｢ここにはネネロボがいるからね。
Aくんの動きを見逃さずに逐一報告してくれるんだ｣

ストーカー予備軍にならないかな…
早く、司かえむちゃん来て…




司｢A、薬を持ってき……ってうおーーー！？！？
どどど、どうしたA！！！！！！！｣

えむ｢きゃーー！！Aちゃーん！！？｣

貴女｢あ……司…えむちゃん…やっと来てくれた……｣

司とえむが部屋に入った瞬間、顔色を悪くし
口に手を当てるAが目に入った。

寧々｢司、うるさい。｣

司｢なっ！！？す、すまない……
じゃなくてだな…！！！寧々、類！
Aが苦しそうだぞ！！｣

類｢失礼だよ司くん。僕達はAくんの為を思って…｣

司｢顔が怖いぞ類！！！！！！！｣

確信犯だな…この男と司が言う。

この中では、妹の咲希の事もあって看病に適している司
Aを横に寝かせ布団をかけ、新しく水に濡らしたタオルを頭に乗せ体温計で熱を測らせる。

司｢…8度1分か…高いな…A、水は飲めるか？｣

貴女｢うん…｣

起き上がり、薬を貰う。
2錠口にいれて水を飲むと少し舌に残った。

貴女｢………｣

苦い…気がする……

Aが顔をしかめたのを見て類がクスッと笑う

類｢Aくん、良薬は口に苦し…だからね。
水を飲んで流すといいよ。｣

新しく水を注いでくれたのを渡してくれ、それを口にいれる。舌に残った薬も流れていき、苦味が消えた。

貴女｢………あの…｣

えむ｢Aちゃんどうしたの？｣

貴女｢………起きたら…………………ううん、やっぱりなんでもない。｣

いけない…起きたら、皆この部屋にいないの…？なんて、馬鹿らしいことを聞きそうになった。
熱で頭が回らないから変なこと口走ってしまいそう。

少し寝るね。と言うと、司がA…と言った

司｢……Aが良ければ、オレ達もここに居ていいか？｣

優しく微笑んでそう言った司。

貴女｢………いいの………？｣

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