あと一歩 ページ17
ウオォォ！と雄叫びがあがり倒れていたはずのルフィが走り出す
それを見てAもルフィのサポートにと走る
するとルフィの前に立ったのはコビーだった
だが、やはり力の差は歴然。一瞬で殴り倒されたコビーは泡を吹いて沈んだ
「っコビー…」
友達、でも海軍と海賊。手抜きの一切ないルフィの拳は、きっとこれからのコビーを強くさせる
ピピピピッ
目の前に立ちはだかる2体のパシフィスタ
ルフィに照準を合わせビームを放とうとしていた
それを止めたのはハンコック、そしてドガンっと顔を蹴り再起不能させたのはAだった
「私の弟に！何するの！！」
「わらわの愛しき人に！何をする！！」
「ハンコック！A！ありがとう！」
「海賊女帝に鬼神！？ヴァナータどれだけ美女達を魅了すれば気が済むの！？」
「A！会いたかったぞ！そなたも男共に酷い扱いを受けていないか？心配しておったんじゃ」
「ありがとう、ハンコックさん！でもルフィとはどういう関係？」
「ぽ♡…わらわの想い人じゃ」
「…え？」
戦が終わればゆっくり話そう、とまた戦場に行ってしまったハンコックにAは首を傾げていた
白ひげの体の異常によって、少し動揺したマルコにジョズが動きを止められ一気に戦況が海軍側に傾きかけた
だがやはり大海賊白ひげ
どれだけの深手を負おうが、海軍を一掃する攻撃を放つ
そしてその背を守る隊長達
白ひげの誇りを守る、家族の絆が見えた
その姿を見てセンゴクはそれを打ち崩すため、エースの処刑執行の合図をかけた
「やれ！！」
「っやめろォォーー！！！！」
ゴォォォッという音と共に、処刑執行人、一般兵、一般海賊がバタバタと倒れていく
「おィおィまじか…」
「あの小僧…」
「どうやら今のは無意識じゃのう…」
「やはり持って生まれたか…」
ルフィは王の資質。覇王色の覇気を発動した
「あはは。さすがはドラゴンの息子、か」
白ひげはルフィに全てを掛け援護しろと全員に叫ぶと
皆ルフィを囲み走り出す
どんどん処刑台に近づき、そして革命軍イナズマの能力で処刑台への道が繋がった
それを阻止しようとする中将達をAは足止めする
「行け！！ルフィー！！」
「来たぞー！！エースー！！！」
「ルフィっ…」
ドゴォン…！！
ルフィが登る橋の真ん中に大きな衝撃がおき、橋が崩れかける
そこに居たのはガープだった
「じいちゃん！！そこどいてくれェ！！」
「っガープさん」
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月29日 23時
