脱出へ餞別です ページ32
「ねぇ、本当に追うの？」
「僕らルフィさんと爽やかに別れた手前、すごく恥ずかしいんですが…」
「やかましいわい！！」
麦わらの一味と別れ3日
本部に帰港しかけたがガープの"孫だから"という言い訳にサカズキが納得する訳もなく、今またW7に戻ってきていた
「こんなんだったらまだ私も遊んでればよかった」
「Aは遊びすぎでしょう」
「クザンさんもまだいたの？」
「チャリで帰んのめんどくさいじゃない」
「サカズキめ！偉そうに！！」
「「(…この人達本当に将校なんだろうか…)」」
「麦わらの一味発見致しました！！南東の海岸で出港目前の様です！」
発見の報告が入り、軍艦はそちらへ向いて動き出した
南東方面に麦わら一味の船が見え、ガープは砲弾を構え船へ向かって投げた
「おいルフィー！こちらじいちゃん、こちらじいちゃん！
色々あってやっぱりここで捕まえることにした！すまんが海のモクズとなれェ！」
「海賊より勝手だよね、普通に」
「うるさいわい。お前も手伝え！」
「可愛い弟にそんなことできませーん」
Aは知らんぷりしてガープの攻撃を防いでいく一味を見学していた
ルフィの能力ってほんと面白いね。とくすくす笑いながら呑気におかきを頬張っている
「あーぁ、こんなん食らったら船の一隻なんて簡単に潰れちまうぞ…」
「ルフィさん達すごいなァ」
すると何やらルフィが対岸へ手を伸ばしその先にウソップが捕まり船へ引っ張りあげていた
やっと全員揃ったか、と眺めているとルフィがこちらに向かって叫んだ
「じいちゃーーん！！それから、Aとコビーと…久しぶりに会えてよかった！！俺たちこっから本気で逃げるからな！またどっかで会おー！！」
「俺の名を言えよ！！」
「生意気な！わしの子供の子供のくせに！ナメとったらケガするぞォ！」
最後に特大鉄球を構え、一味めがけて投げつけたガープ
それをスレスレのところで船は弾かれたように飛んでいってしまった
「やりおる…」
「あははっ」
「ふ、船が飛んだ？」
「あららら」
まさかの脱出劇に海軍サイドはもう諦めの笑いしかなかった
「ぶわっはっは！こりゃまいった。逃げられたわい」
「えェ…確認しました」
「あははっ。さすが私の弟」
「A。あんまそれ、知れ渡ってないから」
「……あ。」
「「(…情報量が多すぎてもうしんどい…)」」
この後無事本部に帰港するが、サカズキの怒声が響き渡ったのは言うまでもない
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
